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223号(2020年9月号)きんきょう&イベントのお知らせ

関西ビジョン研究会講演会「万博を軸に関西の観光力の再興を」を開催しました


関西は、このところ将来ビジョンが明快でなく全体で共有できていない状況にあるといえます。その上にこのコロナ禍に見舞われ、これからの社会経済情勢の先行きに大きな不安も想定されるなか、日本や国際的な視点から関西の未来の役割を追求し、目標を持って対処していくことが今こそ求められます。

 関西は、このところ将来ビジョンが明快でなく全体で共有できていない状況にあるといえます。その上にこのコロナ禍に見舞われ、これからの社会経済情勢の先行きに大きな不安も想定されるなか、日本や国際的な視点から関西の未来の役割を追求し、目標を持って対処していくことが今こそ求められます。そのため、地方シンクタンク協議会近畿ブロックや公益社団法人ソーシャル・サイエンス・ラボとアルパックが協力して「関西ビジョン研究会」なるものを模索していこうと考えています。
 まずは、関西で予定されている「大阪・関西万博」を軸に、関西の観光力の再興について考える講演会を企画し、この8月に開催しました。数多くの万博や地方博を成功させてきた博覧会事業の名プロデューサー福井昌平先生に講演を頂き、過去の博覧会の成功の秘訣と共に、大阪・関西万博を成功に導くアイデアを伺いました。
 関西は、世界遺産や国宝・重文が集積し、まさに歴史・文化の宝庫です。大阪・関西万博は、圧倒的な歴史・文化資産を活かし「歴史文化首都=関西」としての魅力を国内外に発信する重要なタイミングであること。万博の成功に向けては「地球市民」としての感性の育成と連帯を実現しておく必要があること。また、社会的価値の最大化や大阪・関西の魅力アピールでは「関西・スポーツ首都」、「関西・食文化首都」も戦略として取り上げることも効果的とのことです。さらに、歴史文化首都=関西を世界に向けて構築するため、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)世界総会を関西に誘致することも大事だと指摘されました。
 「大阪・関西万博」の盛り上がりと市民の活動の醸成はこれからが重要な段階だと思いますが、並行しながら関西ビジョンの具体化に向けて取り組んでいきたいと考えています。

講演会の様子

講演会の様子

馬場正哲:顧問・主席研究監

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