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223号(2020年9月号)今、こんな仕事をしています

観光まちづくりのマインドセットを学ぼう ~しが観光人材育成アカデミー~


地域を元気にするのが私たちの願い。地域資源を生かした観光振興に日々取り組む観光協会は大切なパートナーです。

 地域を元気にするのが私たちの願い。地域資源を生かした観光振興に日々取り組む観光協会は大切なパートナーです。
 滋賀県内の観光協会や市町のご担当者を対象に、公益社団法人びわこビジターズビューローが取り組む観光人材育成事業においてコーディネータとして関わる機会を頂きました。
 事業の主眼は、県内の多様な主体が連携した「観光まちづくり」のレベルアップを図ることにあります。3カ年計画の2年目に当る今年は、観光まちづくりの中核人材に相応しい「マインドセット」を学ぶ研修をご提供しています。
 県内外で活躍する観光セクターの実践者を招聘し、実体験に基づくお話とフィールドワークを中心に全5回で開催しています。初回はびわ湖汽船㈱の川戸顧問より、ウィズコロナ・ポストコロナ時代の課題について問題提起を受けました。
 第2回は8月下旬。近江八幡観光物産協会の田中事務局長より、同市の観光まちづくりの歩みとDMO設立のご苦労を伺った後、観光ボランティアガイドの皆さんの案内で、盛夏の八幡堀界隈を散策しました。また、鳥羽市観光協会の世古専務理事をお招きし、ふるさと納税制度を活用した「稼ぐ観光協会」の成功譚に大いに盛り上がりました。
 第3回は9月中旬の長浜。NPO法人まちづくり役場の山崎理事長から、4半世紀に渡り㈱黒壁と二人三脚でまちづくりを牽引された経験談を伺い、長浜のまちをフィールドワーク。また、田辺市熊野ツーリズムビューローのブラッド氏を招聘。外国人目線で取組む施策が日本人にも心地よい観光インフラとなることの気づきを頂きました。
 県内の市町から集う受講者は30数名。講師の多くは身近な先進地の方ばかりですが、「身近過ぎて知らない」のが現実。毎回、諸先輩の苦労話に大いに盛り上がり、勇気を頂きます。
 ポストコロナの観光政策は見通しが立ちませんが、観光振興に取り組む皆さんが希望を持つことが第一歩。へこたれず、前を向いて、汗をかき続ける者に女神がほほ笑む。そのことを諸先輩が教えてくれます。

高野隆嗣:地域産業イノベーショングループ

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