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214号(2019年3月号)今、こんな仕事をしています

愛知県における地域循環圏の取組


愛知県というと、自動車産業など工業県のイメージが強い方も多いかと思いますが、実は産業集積に加え、全国有数の農業県であり、また県土の約42%を占める豊かな森林資源や木材産業の盛んな県でもあります。

 愛知県というと、自動車産業など工業県のイメージが強い方も多いかと思いますが、実は産業集積に加え、全国有数の農業県であり、また県土の約42%を占める豊かな森林資源や木材産業の盛んな県でもあります。
 県ではこれらのポテンシャルを十分に生かして、県内で発生する食品廃棄物、未利用木材、家畜排せつ物などの未利用バイオマス資源の循環利用を推進すべく、平成29年度に「あいち地域循環圏形成プラン」を策定し、循環の環を先導する地域循環圏モデル事業の具体化を進めようとしています。
 「地域循環圏」とは、地域の特性や循環資源の性質に応じ、地域で循環可能な資源はなるべく地域で循環させ、困難なものは循環の環を広域化させるなど最適な規模で循環させ、重層的な地域循環を構築しようという考え方です。各地で取組が進められようとしており、アルパックもこれまで各地で様々な支援を行ってきました。
 愛知県でも今年度から、平成33年度までのモデル事業の事業化を目指して具体的に取り組むチームを立ち上げるべく、県内外の事業者を対象にした事業説明会や意見交換の場(マッチング会)などを開催し、チームメンバーの募集を行ってきました。2月には、農家、畜産農家、食品関連事業者、木材関係者、リサイクラー、設備事業者など30社以上の事業者が参画した6つのチームが立ち上がりました。今後は、各チームで具体化に向け事業計画の立案やFSを進めていく予定です。
 コストなどの課題に向きあいつつ、リサイクルでできた堆肥や飼料を使った野菜やお肉などが売れること、山にお金が還ることなど、地域で循環しきることを大切に取り組んでいきたいと思います。
※この業務は、サスティナビリティ・マネジメントグループ(畑中、長澤、中川、駒、植松)で担当しています。

食品廃棄物の循環モデルのイメージ(あいち地域循環圏形成プランより)

食品廃棄物の循環モデルのイメージ(あいち地域循環圏形成プランより)

サスティナビリティマネジメントグループ/植松陽子

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