レターズアルパック
Letters arpakアルパック・メディア考~レターが紡ぐアルパックの人財継承
Letters Arpak(以下レターズアルパック)は、この3月で250号を数えます。前身の「アルパック・ニュースレター」の創刊は1983年(昭和58年)7月1日、第17期でした。今年、アルパックは第58期になりますから41年前です。タイムリーにも、私達のメディアについて、この58年を振り返り、次なる持続へ向けて語る機会を与えて頂きました。
Letters Arpak(以下レターズアルパック)は、この3月で250号を数えます。前身の「アルパック・ニュースレター」の創刊は1983年(昭和58年)7月1日、第17期でした。今年、アルパックは第58期になりますから41年前です。タイムリーにも、私達のメディアについて、この58年を振り返り、次なる持続へ向けて語る機会を与えて頂きました。
おどろきの「レター」
こんな「レター」を営々と送っているビジネスってあるでしょうか?中身は、借り物ではない、社員によるオリジナルな文章です。隔月刊発行なのですが、毎月きているように思っておられる方もおられます。
しかもこれ、国立国会図書館はじめ、図書館や大学へも送っています。ISSN(国際標準逐次刊行物番号)が与えられています(2432-5295)。
1991年(平成3年)の1月でしたか、当時の経済企画庁から「経済研究所ニュースレター」創刊の参考にしたいと依頼があり、OKしたのでした。そして、翌年7月発行号からISSNを付与しました。
「ARVOICE」のこと
アルパックの創業期は、全社員が参加して「土曜ミーティング」をしていました。業務打合わせから研修会まで、全てのコミュニケーション機能を担っていました。「土曜ミーティング」では、こんなことがあった、こんなことを見つけた、と伝えあっていました。当時、名前は付いていなかったですが、「ニュースレター」のコラムの〝まちかど〟とか〝一知半解〟欄の原型のような内容でした。社内の「メディア」では、1992年春にアルパックの組織体制が新しくなり社内ニュース「ARVOICE」を創刊し、情報伝達記録全般を担うようになりました。ARVOICEは、毎月発行し、2000年(平成12年)7月82号まで紙媒体で、以降はメールでニュースを配信するようになりました。
「PLANET」のこと
1993年(平成5年)4月、金井萬造社長、PLANET創刊。第28期で社員91名、年商16億になっていました。「所内研究情報交流誌」と銘打っていましたが、第4号から「ひと・まち・地域をつなぐ技術情報交流誌」と改め、外へ出しはじめました。学位論文のベースになった研究報告、大学の現役教授や行政幹部の寄稿等々、社員の知的再生産のステージでした。PLANETは、2003年(平成15年)1月刊の12号で休刊になりました。
現在は、外向けには「Port Folio」、「Annual report(アニュアルレポート)」等、不定期に刊行しています。
メディアの奮闘
メディアは、組織の盛衰にも関係します。PLANETがなくなって2010年(平成22年)第45期には社員58名、年商9億に減少。営業利益ゼロ。2017年(平成29年)1月、第201号から「レターズアルパック」へリニューアル。翌2018年(平成30年)第53期には年商12億、利益率2パーセントにⅤ字回復。或いは逆で、業績が下がり経費を節減したのでやめたのか?業績の数字は上がったが、パワーダウン。即ち、人財が去り持続への継承は停滞しているのでは・・・・。
メディアの未来
創刊時には無かったITが発達しました。メディアの紙媒体は無くなるのではと思っていましたが、公文書でも立派に継承されています。重層化しているのです。人間のブレーンワークに依拠しているアルパックのメディアは社員にとっても組織にとっても、ますます重要になるでしょう。
個人としても組織としても「外」との繋がりによって活きてくるでしょう。個人でも組織でも、社会へ貢献する者が、社会的存在たりうるのでしょう。

レターが紡ぐアルパックの重層ネットワーク
名誉会長 三輪泰司
250号(2025年3月号)の他記事
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