レターズアルパック
Letters arpak建築を手入れしながら愛でる
アルパックで設計監理を行い、2022年に竣工した寺田町プレイス1が生きた建築ミュージアム大阪(通称:イケフェス)に参加しました。昨年に続き、二回目の参加となり、歴史ある建物に注目が集まるイベントですが、まちなみの新参者も参加しています。
アルパックで設計監理を行い、2022年に竣工した寺田町プレイス1が生きた建築ミュージアム大阪(通称:イケフェス)に参加しました。昨年に続き、二回目の参加となり、歴史ある建物に注目が集まるイベントですが、まちなみの新参者も参加しています。
生きた建築とは利用されているだけではなく、キチンと手入れされていることも重要な点ではないかと思います。年を重ねていく中で不具合や劣化の進んだところを手入れし、適切な状態を保つことは建物の美観向上にも繋がりますし、愛着を醸成する効果もあります。寺田町プレイス1においても、多くの人に利用してもらったことで剥げてきたベンチの座面や背もたれ、雨掛りとなる壁木部の塗装ワークショップを今回のイケフェスに合わせて実施しました。
ワークショップには参加者として塗装ワークショップを目がけて来てくれた人やガイドツアーに参加したときに興味をもった人等、その日、初めて会った人達が集まりました。
建物施工時に木材調達でご協力頂いた田中製材所さんのご指導のもと、まずは塗装面の掃除から始め、その後広い面積を塗る人と他の素材との境界面を塗る人に分かれ塗っていきます。はじめはぎこちなかった参加者の皆さんも作業を進めるにつれ打ち解けていきます。
そして遂に完成、皆さん自分たちの塗った木部を見て満足そうな顔をしながら眺め、「あそこは上手くいっているね」といって相互に褒め合っていました。
そんな姿を見て、建物が長く愛されるようにまちのみんなで手入れをする、そういった文化がイベントを通して広まると良いなと思いました。
建築プランニング・デザイングループ 塗師木伸介
249号(2025年1月号)の他記事
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