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247号(2024年9月号)今、こんな仕事をしています

“こども”をまんなかにした地域


“こども〟を取り巻く環境は、この近年で大きな変化をみせています。令和5年にはこども基本法の施行や、こども家庭庁の発足といった、こども政策の強化が推進されてきました。その中でも、同年に閣議決定されたこども大綱では、「こどもまんなか社会」の実現を掲げ、こどもや若者の視点に立つことや、当事者の意見を政策に反映することの重要性がビジョンの一つとして打ち出されています。

 “こども〟を取り巻く環境は、この近年で大きな変化をみせています。
 令和5年にはこども基本法の施行や、こども家庭庁の発足といった、こども政策の強化が推進されてきました。その中でも、同年に閣議決定されたこども大綱では、「こどもまんなか社会」の実現を掲げ、こどもや若者の視点に立つことや、当事者の意見を政策に反映することの重要性がビジョンの一つとして打ち出されています。
 子どもの意見が尊重できる環境づくりがより望まれる状況を踏まえ、今年度、久御山町において、子どもの成長を支えることのできる拠点整備を実施するための計画策定支援を受託しています。
 計画策定に際し、「こどもの声が響くまちってどんなまち?」をテーマに、住民のみなさんが思う、こどもにとっての良い町のあり方や拠点整備にあたっての考え等を聞くワークショップを開催しました。ワールドカフェの手法を用い実施したワークショップでは、大学生からお年寄りまでの幅広い年代で構成された参加者それぞれが、「こどもの声をどう尊重できるか」「こどもは何を求めているか」「こどもをどうサポートできるか」といった『こども』への思いを楽しく、時には熱く語り合うことができました。
 ワークショップででた、拠点整備にあたり大切にしたいポイントは、「安心安全で気軽に行くことができる居場所」「こども主導の活動が展開できる場所」「地域のつながりを増やすことができる場所」の3つに大きく分けることができ、同じような考えを持っている方が多いことを会場全体で確認することができていました。また、時間いっぱいに、参加者同士、考えや意見を共有する風景がみられ、自分の声を共有し、相手の声も確認できる場の重要性を、私自身も改めて感じることができた充実した時間となりました。
 こどもの声がひびく環境づくりの、第一歩を踏み出した段階ですが、今後、〝こども〟にとって、本当にいい環境とは何かを考え、対応しながら、こどものいきいきとした声が響き、笑顔があふれる風景がみられることが楽しみです。

生活デザイングループ 内野絢香

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