レターズアルパック
Letters arpak神戸・北野のブランドを保ち、次世代に繋げるまちづくりを支援しています
神戸市の北野・山本地区は、異国情緒を楽しめる異人館が多数集まる、神戸を代表する観光地。外国人の「雑居地」として居留地外で居住することが認められ、斜面地に洋館を建設し居を構えたことから、現在の景観が形づくられました。北野坂や山本通沿いなどにおしゃれな建築・店舗が並びますが、山手の閑静な住環境を楽しめる居住地の性格も持っています。
神戸市の北野・山本地区は、異国情緒を楽しめる異人館が多数集まる、神戸を代表する観光地。
外国人の「雑居地」として居留地外で居住することが認められ、斜面地に洋館を建設し居を構えたことから、現在の景観が形づくられました。北野坂や山本通沿いなどにおしゃれな建築・店舗が並びますが、山手の閑静な住環境を楽しめる居住地の性格も持っています。

北野異人館のシンボル、風見鶏の館
昨今は観光行動の多様化や、マンションの立地・空き店舗の増加など景観や土地利用も変化し、地区の景観に調和しない建物や看板のコントロールが課題に。永くこの地区の景観保全に尽力されてきた「北野・山本地区をまもり・そだてる会」の中に看板ルールを話し合う部会を設け、地元の商業者・オーナー・市であるべき姿の検討をスタートさせました(私は神戸市住環境整備公社のまちづくり支援専門家として、この検討をアドバイスしています)。
話し合いの中で感じるのは、地元の皆さんの北野に対する深い愛と誇り。まちづくりの原動力であると思い知らされます。街は刻々と変化する生き物でもあり、常に思いを共有しながら、関係者と調整していく。そのような機能を街が備えていかないと、ブランドを永く維持できません。旧居留地やウォーターフロントとあわせ、神戸らしい住商が共存したエリアとして価値を維持・増進できるよう、引き続き支援していきたいと思います。

看板例がふさわしいかどうかを手上げ式で判別
都市再生・マネジメントグループ 絹原一寛
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