レターズアルパック
Letters arpak令和6年度福岡県風力発電産業振興会議総会・セミナーに登壇してきました
日本では、2020年10月に2050年カーボンニュートラルを目指すことを宣言したことで、本格的に脱炭素社会の実現を目指す取組が進んでいます。
その中で、重要な要素となる再生可能エネルギーに関しては、2050年における主力電源として最大限の導入に取り組むとしており、特に、風力発電はその導入拡大が期待されています。
日本では、2020年10月に2050年カーボンニュートラルを目指すことを宣言したことで、本格的に脱炭素社会の実現を目指す取組が進んでいます。
その中で、重要な要素となる再生可能エネルギーに関しては、2050年における主力電源として最大限の導入に取り組むとしており、特に、風力発電はその導入拡大が期待されています。
風力発電は、風の力で風車を回転させ、その回転動力で発電機を回すことにより発電する発電システムであり、設置場所は陸上のみならず、洋上(海上)にも拡大しています。近年は世界的にも風力発電の導入が進んでおり、欧州や中国本土を中心に市場形成が先行しています。
福岡県においては、2021年11月に県内の産業界、大学、行政が緊密に連携し、風力発電産業の集積及び参入促進、地域経済の発展を目的として、「福岡県風力発電産業振興会議」を設立しています。「福岡を風力発電産業の拠点へ」をキーワードに、自動車産業など高い技術力を持つものづくり企業の集積、洋上風力の基地港湾に指定された北九州港、アジアに近い地理的条件など、風力発電における高いポテンシャルを活かし、産学官の連携によって風力発電産業の拠点化を目指しています。こうした活動の一環として、2023年度に福岡県として風力発電産業の振興に向けた県内企業の参入可能性を実施し、アルパックがこれを受託しています。
2024年7月に開催された総会・セミナーにおいては、講師兼モデレーターとして登壇いたしました。当日は、過年度の調査結果を報告した後、資源エネルギー庁、大手風車メーカー、県内有力企業による先進事例の紹介とともに、後半のセクションにてパネルディスカッションを行いました。国内外の風力市場の状況、EEZ(排他的経済水域)への洋上風力発電設備の設置、グローバルメーカーから見た日本市場、九州・福岡への期待等について、幅広く議論を深めることができました。
今年度も国から風力発電関連の調査業務を受託しており、引き続き、福岡県・九州管内における風力発電産業の振興に向けて、微力ながらお手伝いできればと思っています。
地域産業イノベーションデザイングループ 山部健介
247号(2024年9月号)の他記事
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