レターズアルパック
Letters arpak中心市街地での夜間の観光客の回遊性を調べました
香川県高松市で、魅力ある夜間景観を形成するためのガイドラインづくりに向けた支援をしています。アフターコロナで観光客数は回復しつつあり、航空機の直行便が出ている中国、韓国、台湾からの旅行者が大きく増加しています。
香川県高松市で、魅力ある夜間景観を形成するためのガイドラインづくりに向けた支援をしています。
アフターコロナで観光客数は回復しつつあり、航空機の直行便が出ている中国、韓国、台湾からの旅行者が大きく増加しています。
海辺の夕陽の名所であるサンポート高松には、物流・人流拠点のターミナル駅や港があり、日本三大水城の高松城、ナイトライフを満喫できる中央商店街周辺、これらが徒歩圏内にあるという地の利を生かして、夜間の回遊を一層促すべく、公共空間や民地の建物の光の魅力をどのように高めていくかを検討していきます。
まずは、観光客は夜にどのスポットを回遊しているのか、現状を把握するため、観光スポット4か所付近で午後から夜にかけて街頭アンケートをしました。
42組の方々に協力いただき、日本人17組、中国12組、韓国8組、フランス2組などでした。メンバー構成はファミリーが17組と最も多く、一人旅は5組でした。
瀬戸内国際芸術祭の舞台でもある島は人気があり、高松港からフェリーで行った人は14組でした。ただし、島以外の観光スポットの情報については、積極的に収集してはいない様子が見て取れました。
サンポート高松では、散歩目的が4組で、夕陽や夜景について高い評価が聞かれました。またその後は、他の観光スポットを回ってから商店街に向かう、という回遊が見られました。
ホテルを高松中心部にとっている人が多く、中央商店街をぶらぶらするという人が多く見られました。うどんや骨付き鶏などのグルメは予定されているものの、それ以外には高松市街の夜の観光情報を知らないという人が多い結果となりました。
島を目的とした人をはじめ中心市街地に宿泊する人に、夕陽・夜景スポットなどの情報提供を行うとともに、夜間の魅力的な光のスポットをつくりだすなどして、回遊へとつなげていく必要があると考えられます。来年度にかけて、サンポート高松周辺の景観重点地区指定と合わせて、検討を進めて行きます。

夜の商店街の光
ソーシャル・イノベーティブデザイングループ 依藤光代
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