レターズアルパック
Letters arpak247号(2024年9月号)特集「手紙」
遠い未来への手紙
皆さんは、中山間の過疎地域にどんな未来を描くでしょうか?今年、私の所属するグループでは、四国の中山間のある過疎地域で公営住宅の再編に関する検討を行っています。
皆さんは、中山間の過疎地域にどんな未来を描くでしょうか?
今年、私の所属するグループでは、四国の中山間のある過疎地域で公営住宅の再編に関する検討を行っています。
老朽化した住宅の更新が主眼なのですが、人口だけでなく既に世帯が減少傾向となっているまちでは、住宅セーフティネットの視点だけで公営住宅を捉えることが果たして正しいのか、という疑問が生まれます。
耐火構造の公営住宅の耐用年数は70年ですが、本当に70年後にまちはいまのかたちのままで残っているでしょうか?いまから70年前はまだ戦後まもなくということを考えると、正直、見当もつきません。
一方、まちが維持されるために必要なことはたくさんあります。持ち家が多いからこそ、転入者の住まいに選択肢が少なく、空き家バンクも持ち家ばかり…という状況はしばしば見られます。
今回の検討では、総合計画に近い視点をもって、まちの未来に思いをはせつつ、想像もつかない未来に役に立つ(迷惑をかけない)公有の賃貸住宅の意味合いについて整理し、魅力あるまちの未来につなげる検討ができたらと思います。
生活デザイングループ 竹内和巳
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