レターズアルパック

Letters arpak
246号(2024年7月号)特集「盛夏満腹」

いつも酷暑にスパイスを。


初めて聞く(そりゃそうだ)四字熟語なので、生成AIにこりゃなんだと尋ねたところ、「盛夏満腹」は、直訳すると「夏の盛りに腹いっぱい」となるそうです。執筆時点で昨年以上の酷暑が予想されている中、さてこの夏、どないして食欲をアゲテコーカというお題ですね。

 初めて聞く(そりゃそうだ)四字熟語なので、生成AIにこりゃなんだと尋ねたところ、「盛夏満腹」は、直訳すると「夏の盛りに腹いっぱい」となるそうです。執筆時点で昨年以上の酷暑が予想されている中、さてこの夏、どないして食欲をアゲテコーカというお題ですね。ナマ寄りのステーキ肉を胃袋に叩き込んでの麦酒か、はたまた馴染みの蕎麦屋で昼酒一献か。先日、芽葱の握りをいただきましたが、薬味として食べるより風味鮮烈で旨くて冷酒に合う……って、これはγ-GTPが生成される話。
 さて、尋ね方を変えてみたら「夏の豊かさを心ゆくまで楽しむこと」だそうです。人生のスパイスともいわれる、一晩中、電気ウキを眺める釣査のことですね。現場まで電車で片道2時間かかる出釣ですので、日が長い夏場は朝までの夜勤です。潮があっちに動いたり止まったりそっちに動いたり、海風と陸風が入れ替わったり、そんな変化の境目で海霧が立ち昇って沖から静かに迫ってきたり。日の出が近づくと生まれ変わった潮がざわつき始めて、一晩ご一緒した地元の釣査員のみなさんは、朝マヅメの青物狙い。始発を待ってまた2時間かけて帰る私は「ほな帰りますわー、おきばりやすー」と告げ、本日の漁獲をどないして食ってやろうかと考えながら、そっと現場を後にします。もうすでに食欲はアガっているのです。
 そうそう、スパイスやなんやの話です。まず思いつくのは、時々ランチでお邪魔するカレー屋さん。ドライカレーとかオーダーしたら、夏の豊かなスパイスの香りを心ゆくまで楽しめて、食欲不振ごときは吹っ飛びます。気まぐれメニューのポークヴィンダルーの酸味もたまらなくて、きっとなんかに効いてるはずです。すっぱからいタイのサラダもむしゃむしゃやりたい。がっつり花椒にシビれたい。一味醤油は天肉に、柚子胡椒は鶏肉に。たとえ釣査結果が芳しくなかったとしても、こんだけ刺激的なものを食べてたら、夏バテはきっと大丈夫。

お好みの「あいがけ」もできます

お好みの「あいがけ」もできます

天肉の波です

天肉の波です

公共マネジメントグループ 廣部出

246号(2024年7月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ