レターズアルパック

Letters arpak
   
245号(2024年5月号)きんきょう&イベントのお知らせ

適塾路地奥サロン報告


第62回適塾路地奥サロンは、東京事務所に東京都立大学教授の川原晋氏をお招きし、観光まちづくりをテーマにお話しいただきました。川原先生は都市計画のバックボーンをお持ちですが、観光まちづくりは都市計画と観光ビジネスの両面から取り組んでいくこと、その際には地域、観光者、観光事業者の三者が満足できる「楽しめるまちづくり」が必要であるとのことでした。旅館の中に観光者を取り込まず、まちなかへ展開していくための取組は観光事業者が主導する必要があるとのご指摘がありました。

「観光分野のリソースを活かした観光まちづくりの方法」
講師 東京都立大学都市環境学部 教授 川原晋氏
(第62回 2024年3月7日)

 第62回適塾路地奥サロンは、東京事務所に東京都立大学教授の川原晋氏をお招きし、観光まちづくりをテーマにお話しいただきました。
 川原先生は都市計画のバックボーンをお持ちですが、観光まちづくりは都市計画と観光ビジネスの両面から取り組んでいくこと、その際には地域、観光者、観光事業者の三者が満足できる「楽しめるまちづくり」が必要であるとのことでした。旅館の中に観光者を取り込まず、まちなかへ展開していくための取組は観光事業者が主導する必要があるとのご指摘がありました。また、コペンハーゲンのボーンホルム島におけるショルダーシーズン(ピーク時前後の観光客がやや少ない時期)をねらった事業開発や、サスティナビリティを追求したホテルであるGreen Solution Houseなどの先進的な取組についてもご紹介いただきました。
 これからの観光まちづくりのテーマとして、例えば緑化フェアのレガシーとして地域の緑を守る活動につなげていくなど、単にイベントをやって終わるのではなく、イベント後にレガシーをどう残していくのか(イベントレガシーの形成)、ロングストーリーツアーによる地域資源の連携や観光客とのタッチポイントとなるスルーガイド(すべての旅程に同行して回る観光ガイド)の重要性などについてのお話が印象に残りました。(坂井信行)


「もやもやと私的な内発性からはじまる社会変容」
講師 公共とデザイン共同代表/一般社団法人Deep Care Lab代表理事 川地真史氏
(第63回 2024年4月5日)

 第63回適塾路地奥サロンでは公共とデザイン共同代表の川地真史氏をお招きし、「もやもやと私的な内発性からはじまる社会変容~ケア、まちづくり、そしてソーシャルイノベーションへ~」と題してお話を頂きました。
 講演では個人の「もやもや」や「やってみたい」から生まれるソーシャルイノベーションについてお話を頂きました。個人が抱えている小さな「もやもや」はコミュニティや社会全体が抱える問題と密接につながっています。ゆえに、問題の対処は行政・企業だけが担うのではなく市民自らも社会の担い手として声を上げ、やりたいことをかたちにしていくことが求められます。そのために、行政や企業の役割は自律分散型の「活動を可能にする役割」にシフトチェンジすることが求められると川地氏は指摘します。
 川地氏は個人の「もやもや」に着目したプロジェクトも進めています。「産むこと」を対象に、当事者、参加者、アーティストで1つのチームを作り、「産むこと」にまつわるテーマについて深く対話してもらいながら作品の制作を行ってもらいます。作品制作の過程では、参加者から個人の体験にもとづく「もやもや」を引き出し、「もやもや」をもとに新しい世の中を想像する(もしも・・・一人だけで子どもを生むことができてそれが当たり前だったら?など)ことで、家族のあり方や産むことに対するイノベーション(既存価値観の転換)を構想したとのことでした。(筈谷友紀子)


適塾路地奥サロン実行委員会 坂井信行・筈谷友紀子

245号(2024年5月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ