レターズアルパック

Letters arpak
   
245号(2024年5月号)今、こんな仕事をしています

歴史的資源を活かした持続可能なまちづくりに資する事例の傾向整理業務を受託しました


歴史的資源を活かした持続可能なまちづくりについて、地域経済の活性化や住環境の維持改善、歴史的資源の適切な保全・活用事例について調査を行いました。

 歴史的資源を活かした持続可能なまちづくりについて、地域経済の活性化や住環境の維持改善、歴史的資源の適切な保全・活用事例について調査を行いました。
 歴史的資源をめぐる社会情勢の変化として、オーバーツーリズムが挙げられます。これまで観光まちづくりの中で歴史的資源の保全・活用が進められてきたところがありますが、観光客の大幅な増加によりエリアの環境が悪化したり、歴史的資源そのものについても傷んでしまったりという状況が各地で見られます。
 一方で、オーバーツーリズムの対策の一環として歴史的資源や景観保全が進んでいる地域も見られます。例えばスキー客が多い北海道倶知安町については土地利用規制(都市計画法)及び景観誘導(景観法)による自然資源の保全と資源を活かした地域の魅力向上を目指す取り組みによって自然と調和した魅力的なリゾート地の形成を図っています。特に、観光需要によって増大するコンドミニアム等の立地規制とデザイン誘導といったコントロール施策も展開しています。
 金沢市では観光需要を活かして宿泊税を財源に歴史的資源の保全に取り組むほか、観光集中地区以外の地区の整備を推進するなど、観光(経済活動)・歴史的資源・市民生活が調和する持続可能なまちづくりを進めています。
 当社では各地域の歴史的資源を活かした持続可能なまちづくりの取り組み事例について調査を行いレポートの作成支援を行いました。本調査結果は、国土交通省歴まち情報サイトにて今後公開予定です。

ソーシャル・イノベーティブデザイングループ  筈谷友紀子

245号(2024年5月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ