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245号(2024年5月号)今、こんな仕事をしています

赤塚四・五丁目地区にふさわしい建物デザインを考える“景観デザインワーク”を開催しました!


板橋区赤塚四・五丁目地区(以下、赤塚地区)では、令和5年度より景観まちづくりの取組を進めています。このうち、地域住民向けの勉強会「フムフムあかつかPROJECT」の第3弾として、赤塚地区にふさわしい建物デザインを考える〝景観デザインワーク〟を開催しました。

 板橋区赤塚四・五丁目地区(以下、赤塚地区)では、令和5年度より景観まちづくりの取組を進めています。
 このうち、地域住民向けの勉強会「フムフムあかつかPROJECT」の第3弾として、赤塚地区にふさわしい建物デザインを考える〝景観デザインワーク〟を開催しました。
 〝景観デザインワーク〟は、赤塚地区が有する崖線等の〝高低差のある地形〟や、参道等の〝みどりと歴史があるまちなみ〟といった、魅力的な景観資源に調和する建物デザインとはどのようなものかについて考えるものです。建物・屋根・柵・塀・植栽等の様々なイラストパーツを用いて、その場で 〝選んで、切って、貼る〟という形で、地域住民の皆さんが考える赤塚地区にふさわしい建物デザインを、楽しく、視覚ベースでつくりあげ、そのようなプロセスの中で交わされた議論をもとに、ふさわしい建物デザインのあり方を言語に置き換え、計画に反映させるという方法で行いました。デザインワークの中では、「地形を生かしたテラスをつくりガーデニングしたい!」、「参道の並木に合わせて庭に木を植えよう」等、赤塚地区の魅力を活かした様々な建物デザインのアイデアが出ました。

低差を活かした建物形状・色彩を考える

低差を活かした建物形状・色彩を考える


 景観をはじめ、地域住民にとって関心・理解が難しい分野を議論するにあたっては、いかにして地域住民の 〝想像力〟を掻き立て、 〝楽しく〟意見を交わすかが重要であるかを、改めて今回のワークショップを通じて実感しました。近年では、3D都市モデルとXR・AR等を組み合わせたまちづくりワークショップの事例も増えてきています。ワークショップの目的に応じて必要なツールを選択し、より 〝質〟の高い地域住民のアイデア抽出や市民参加の方法について深めていければと思います。

歴史的参道に調和する緑や塀を考える

歴史的参道に調和する緑や塀を考える

都市・地域プランニンググループ 竹中健起

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