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Letters arpak「東高瀬川ビジネスコミュニティ」が キックオフ!
昨年5月号でご紹介した「東高瀬川ビジネスパーク構想」(既報239号)の実現に向けて、2つの大きな動きがありました。続報をご紹介します。
昨年5月号でご紹介した「東高瀬川ビジネスパーク構想」(既報239号)の実現に向けて、2つの大きな動きがありました。続報をご紹介します。
同構想は、サムコ株式会社の創業者辻理会長の呼掛けにより、この地に縁の有る企業経営者有志が集まり、「らくなん進都」の中心に位置するご当地で、次代の京都の産業活力を担う拠点化を目指すものです。昨年3月に京都市長に手交以来、メンバー内で議論を重ね、「東高瀬川ビジネスコミュニティ」(以下;東高瀬川BC)がこの度発足しました。
代表には辻理会長、副代表には京都市成長産業創造センター長の平尾一之京都大学名誉教授が就任。地元の産業支援機関や金融機関等も参画し、今後は構想実現の要として、勉強会や各種活動を推進する予定です。
また、東高瀬川BC発足を記念して、3月18日にはキックオフ・シンポジウムを開催しました。百年続く産業機械メーカーとして日中印土を拠点に活躍する生田産機工業の生田泰宏社長、世界初の小児心臓疾患の術前シュミレータで先般医療機器薬事承認を取得したクロスエフェクトの竹田正俊社長、龍谷大学研究フェローの白須正先生など、ご当地に縁の有る諸氏が京都発の世界展開を語りあうパネルディスカッションを行いました。また、辻理会長による基調講演では、島津製作所や任天堂など名立たる京都企業が、高瀬川との縁が深いことを歴史的に紐解きながら、独自の経営とものづくりを続ける中堅企業を輩出することの重要性をお話頂きました。
今春の通常国会において政府は産業競争力強化法等を改正、従業員2千人以下の企業を新たに「中堅企業」と位置付けました。国内に9千社と言われ、大企業と異なり地方に多く立地し、良質な雇用の受け皿になっています。より多くの中小企業を中堅企業が成長すること、日本経済の持続的な成長に繋げることが期待されます。
東高瀬川BCの中から、世界で活躍する中堅企業が多数生まれていくこと、ご期待下さい。
地域産業イノベーショングループ 高野隆嗣
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