レターズアルパック
Letters arpak「めぐる季節とまちの風景」1年の反省と展望
新入社員1年目。様々なまちづくり現場に携わり、まちの風景を作る仕事のお手伝いをしてきました。まちづくりの現場に飛び込みこの1年で経験したことは、今後のまちづくりコンサルタントとしての道について深く考える機会を得ることができました。私が見たまちの風景たちをご紹介します。
新入社員1年目。様々なまちづくり現場に携わり、まちの風景を作る仕事のお手伝いをしてきました。まちづくりの現場に飛び込みこの1年で経験したことは、今後のまちづくりコンサルタントとしての道について深く考える機会を得ることができました。私が見たまちの風景たちをご紹介します。
■ 御所での風景
奈良県御所まちでは、未整備の空地を広場に整備する事業が進んでいます。私は、広場の整備案を検討しました。地元の意見を取り入れながら、ビジュアル面での表現にも力を入れることができ、参加者の理解と議論を深めることができました。
■ 下野池団地での風景
下野池団地では団地建替事業が進んでいます。私は、事業者と地元団体との間で実務レベルの合意形成に携わりました。地域住民のライフスタイルに直接影響を及ぼすことから、慎重な事業進行が求められました。地元の意見をくみ取りながら、法律や専門知識を駆使して事業を成立させる方法について深く考えることが求められると理解しました。
■ 大阪市の風景
大阪市では、古き良き建物に注目する「生きた建築」事業が進んでいます。戦後ビルの魅力を再定義し、その保全に向けた戦略を練る調査業務を行いました。抽象的な「魅力」という概念を定義し、実際に保全していく方法について考える機会を得ました。
新たなまちづくりに向けて
当然のことですが、まちづくりには様々な人が関わり合います。まちづくりを進める中で、提案や議論を進める上での準備の重要性を痛感しました。特に、提案には、根拠となるデータと、そのデータに基づく慎重な議論が必要であることを学びました。
春の訪れとともに、新たなまちづくりが始まる時期に、意気込みを新たにしています。これからも、周囲の様々な人と協力しながら、新たなまちの風景を作る為に、コンサルタントとして奮闘したいです。
都市再生マネジメントグループ 芳田知紀
244号(2024年3月号)の他記事
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