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244号(2024年3月号)今、こんな仕事をしています

「歴史文化体感・発掘プログラム」in貝塚


貝塚市では、「文化財保存活用地域計画」の作成を進めています。市内の歴史文化の把握にあたって、文献調査や文化財所有者アンケート等からは把握できないような「住民が大切にしたい」歴史文化やストーリーを発掘し、共有するためのプログラムを3回実施しました。

 貝塚市では、「文化財保存活用地域計画」の作成を進めています。市内の歴史文化の把握にあたって、文献調査や文化財所有者アンケート等からは把握できないような「住民が大切にしたい」歴史文化やストーリーを発掘し、共有するためのプログラムを3回実施しました。
 もしかすると、貝塚市=歴史文化のイメージがない方もいると思いますので、貝塚市の歴史文化を紐解くキーワードを少しだけ並べておきます(是非調べてみてください!)。

~「泉州随一の寺内町」「貝塚がないのに、貝塚市」「水間寺の参拝客を運ぶために開通した水間鉄道」「大阪最古の木造建築」「蕎原の農村景観」「三英傑ゆかりの地」「泉州の夏祭りといえば太鼓台」~

 話が逸れましたが、多種多様な歴史文化があるまちです。今回のプログラムとしては、寺内町のまちあるき、歴史文化講座、ワークショップ(大切にしたい歴史文化の掘り起こし、歴史文化を伝えるためのアイデア出し)を実施しました。
 参加者は、市内で文化財の保存活用に取り組む方や文化財所有者の方も多く、新たなストーリーの発掘や面白いアイデアが盛り沢山でした。
 個人的には、歴史の中でも言い伝えや諸説あるような話に心をくすぐられました(日光東照宮と貝塚市のつながり、お夏・清十郎物語が貝塚市の話だけハッピーエンドになっている理由)。
 ここでは多く語れませんが、地域の歴史を共有する機会がいかに大切なのかを改めて実感しました。現在、地域の歴史を詳しく知る人は、幼き頃から家族や近所の大人から地域の歴史を学んだり、学ぶ意識がなくても生活の一部に溶け込んでいました。現代では、自ら学びに出向いたり高齢者が教えに出向いたりしない限り、次世代に歴史が伝わらないとお話しをされていたことが印象的でした。歴史は文献で学ぶだけではなくて、その文化財や歴史と関わりがある人から学ぶことで、その想いまで受け継いでいくことができるのかなと思いました。ということで、文化財や新たな歴史文化と出会える春になりますように...。

寺内町まちあるきの様子

寺内町まちあるきの様子

公共マネジメントグループ 水野巧基

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