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Letters arpak区分所有建物の未来を環になって語る
京都府大山崎町には、京都府住宅供給公社が昭和40~50年にかけて整備した、円明寺ヶ丘団地があります。当該団地は分譲マンションとテラスハウスで構成されますが、今回は分譲マンションの話をしたいと思います。
京都府大山崎町には、京都府住宅供給公社が昭和40~50年にかけて整備した、円明寺ヶ丘団地があります。当該団地は分譲マンションとテラスハウスで構成されますが、今回は分譲マンションの話をしたいと思います。
周辺では、阪急西山天王山駅や京都縦貫道の供用開始など、近年交通環境をはじめとして変化のある地域で、大山崎町の人口の約3割を占めるなど、町にとって大きなインパクトを持ちます。
昨年度、町が住宅の将来意向に関するアンケート調査を実施したところ、「長期修繕による建物の維持がよい」、「将来的な建替えが必要だ」、はたまた「不具合があってから都度補修すればよい」など、実に様々な意向が見えてきました。
区分所有建物では、各区分所有者の思いだけでは色んなことが整理されていきません。そこで、今年度はアンケートの報告とあわせて、それぞれ思いや困りごとについてざっくばらんに意見交換をする機会が2日間設けられ、計60名ほどの参加がありました。
当日は皆さんと輪になって、将来意向(自身は高齢でお金を出すのが難しいから修繕が現実的、孫世代に渡すためには将来は建替えも考えないといけないのでは・・・等々)から管理組合運営の困りごとまで、本当に色んなお話をいただきました。
円明寺ヶ丘団地は計41棟あるのですが、管理組合は1~2棟にひとつで30以上の管理組合があります。今回は、管理組合間の情報共有の機会にもなり、よかったと思います。
区分所有建物の将来を考え、決めるには、非常に長い時間が必要になります。今回の機会がはじめの一歩になり、未来がつくられていくことを願います。
生活デザイングループ 竹内和巳
244号(2024年3月号)の他記事
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