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243号(2024年1月号)きんきょう&イベントのお知らせ

適塾路地奥サロン


第59回適塾路地奥サロンでは、立命館大学准教授の阿部俊彦氏をお招きし、リージョナルデザインとまちづくりをテーマにお話しいただきました。講演では、地域活性化型のまちづくりでの事例を紹介しながら、ローカルスケールのまちづくりを一つの部分とし、地域における共通項・拠り所(滋賀県であれば琵琶湖)を中心にしたリージョナルなスケールのまちづくりを考えることが重要である、とお話いただきました。

「ローカルまちづくりとリージョナルデザイン」
講師 立命館大学理工学部建築都市デザイン学科 准教授 阿部俊彦氏(第59回 2023年11月17日)

 第59回適塾路地奥サロンでは、立命館大学准教授の阿部俊彦氏をお招きし、リージョナルデザインとまちづくりをテーマにお話しいただきました。
 講演では、地域活性化型のまちづくりでの事例を紹介しながら、ローカルスケールのまちづくりを一つの部分とし、地域における共通項・拠り所(滋賀県であれば琵琶湖)を中心にしたリージョナルなスケールのまちづくりを考えることが重要である、とお話いただきました。内容は、風景を通してリージョナルスケールを考えた例が興味深いものでした。風景は近景、遠景に分類して考えられます。近景は身近に見える風景、遠景は身近の範囲を超えたより広い圏域のまちづくりが織りなす風景のこと。つまり、私たちは風景を通して普段からリージョナルスケールを捉えているということを気付かされました。例えば、琵琶湖流域で言えば、地元のまちづくりも、琵琶湖の対岸のまちづくりも同様に大事であるということです。
 今までのようにローカルスケールのまちづくりを大切にしながらも、今後は更に、地元のまちづくりと他のまちづくりとの関係性を調整し、リージョナルスケールを捉えたまちづくりを実践していくことが、リージョンの核である地域の拠り所の価値を醸成し、リージョン全体の幸福度を高めることになるだろうと思いました。(芳田知紀)

「世界の都市戦略と大阪のこれから」
講師 大阪公立大学大学院工学研究科 教授 嘉名光市氏(第60回 2023年12月1日)

 第60回適塾路地奥サロンでは、大阪公立大学教授の嘉名光市氏をお招きし、世界の都市戦略と大阪のこれからをテーマにお話しいただきました。
 講演では、御堂筋のフルモール化や、大阪・関西万博の開催を控え、都市の姿が大きく変わろうとしているこれからの大阪を、世界の先進都市の事例を交え、ポスト万博期を見据えて、将来に向けて大阪がどうあるべきか議論しました。
 世界の先進事例紹介では、ニューヨークやパリ、メルボルン等を紹介していただき、先進都市においてのデータを活用した都市戦略の在り方を学ぶことができました。データに基づいた客観的な観点から、複雑化する社会変動にどの対応すべきなのか考えることができました。今後の大阪は、万博やIR等を控え大きく変わろうとしている中で、先進事例が取り組んでいる手法をインプットしながら、大阪の課題にどう向き合うかを考えさせられる興味深い講演でした。(吉岡志穂)

適塾路地奥サロン実行委員会 芳田知紀・吉岡志穂

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