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241号(2023年9月号)今、こんな仕事をしています

祇園商店街で「地域景観づくり協議会制度」の活用が始まります!


八坂神社の門前町にあたる祇園商店街では、平成23年に策定した地域のビジョンに基づき「日本の美意識に出会えるまち」、及び「清々しき参道」を目指したまちづくりを進めてきました。

 八坂神社の門前町にあたる祇園商店街では、平成23年に策定した地域のビジョンに基づき「日本の美意識に出会えるまち」、及び「清々しき参道」を目指したまちづくりを進めてきました。
 近年のインバウンドによる観光客の増加や新型コロナウイルス感染症拡大を始めとする昨今の社会情勢の変化により、商店街を構成する業態等も徐々に変わりつつあります。
 〝祇園祭の舞台〟〝世界の人々を魅了する東山観光の玄関口〟としてのあり方が問われる状況から、平成24年度に都市計画決定された「地区計画」のグレードアップ変更、京都市市街地景観整備条例に基づく「地域景観づくり協議会制度」の新規導入について検討を行ってまいりました。
 検討の成果として、令和5年3月には「当地によりふさわしい宿泊施設への誘導」「民泊・個室型店舗等・ペットショップ等の制限」を趣旨とした地区計画変更に係る要望書を京都市に提出しました(現在、京都市による手続中)。
 続いて、令和5年8月には、祇園商店街振興組合(景観委員会)が「地域景観づくり協議会」として、京都市より認定をいただく運びとなりました。

地域景観づくり協議会制度認定式の様子(京都市門川市長と祇園商店街組合-北村理事長)

地域景観づくり協議会制度認定式の様子(京都市門川市長と祇園商店街組合-北村理事長)

 「地域景観づくり協議会制度」は、地域内で建築行為や広告の掲出、事業を行う場合において、地域がめざす景観のあり方を示す「地域景観づくり計画書」に基づき、地域との協議(意見交換)を行うことが必要となるものです。
 今後、祇園商店街では、都市計画に基づく最低限のルール(地区計画)と、より良い景観を創造する地域と事業者の対話(地域景観づくり協議会制度)の両輪でまちづくりを進めていくこととなります。
 アルパックとしても、千年を超える歴史を持ち、来訪者に感動を与え続けてきた祇園さんの門前の末長い繁栄に、微力ながらお力添えできたことを嬉しく思います。
※本事業は、京都市景観・まちづくりセンター、及び京都市のご支援を得て、当社の地域産業イノベーショングループ、及び都市再生・マネジメントグループの連携により支援させていただきました。

都市再生・マネジメントグループ 中井翔太

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