レターズアルパック

Letters arpak
241号(2023年9月号)特集「自転車」

ミナミの自転車対策のこれから


御津連合(大阪市中央区)では放置自転車のゼロを目指して地元・行政の垣根を超えた議論が始まっています。アルパックが事務局を務める「(一社)ミナミ御堂筋の会」では、御堂筋の歩行者空間の再整備にあたっての行政と地元の対話の場「地域整備協議会」の事務局も担っています。

 御津連合(大阪市中央区)では放置自転車のゼロを目指して地元・行政の垣根を超えた議論が始まっています。
 アルパックが事務局を務める「(一社)ミナミ御堂筋の会」では、御堂筋の歩行者空間の再整備にあたっての行政と地元の対話の場「地域整備協議会」の事務局も担っています。
 私が担当している「道頓堀橋北詰~長堀通区間」でも、御堂筋整備に関連して、自転車問題の課題が以前よりあがっていました。

 ミナミも例外ではありません。以前より、放置自転車の多さが問題となっていました。大阪市も、放置自転車撤去の取組を進めており、ピーク時から放置自転車は大きく減りましたが、近年は下げ止まっている状況です。それぞれの主体で啓発にも取り組んでいますが、それでは対処できない「ヤカラ」も一定いるという事実もだんだんわかってきました。そこで、今年度「放置自転車ゼロを目指し、対策に向けたアイデア出しや実践に取り組む」ことを目標に放置自転車対策部会を立ち上げました。
 実際に対策に関する意見交換をすると、エキセントリックなものも含めて(笑)、色んなアイデアが出てきます。話を聞いていると、行政としても、「できることならすぐやりたいけれど、実は・・・な事情もあって」ということも実際にはあります。ひざを突き合わせて、それぞれの状況を共有することで、相手の立場も理解して、すぐできること・そうでないことが整理されていき、会議の場も徐々に一体感が生まれていると感じます。
 今秋、まずは現在の体制でできることの企画を進めていきます。一方、すぐできることだけでは限界があることも事実です。できることから具体的な動きをつくりつつ、抜本的な対策の議論も進めていきたいと思います。
※道頓堀以南でも、同様の議論が進んでいます。

昨年調査で明らかになったヤカラの存在: 知っていたとしても駐輪場を利用しない「ヤカラ」が確かに存在

昨年調査で明らかになったヤカラの存在:
知っていたとしても駐輪場を利用しない「ヤカラ」が確かに存在

生活デザイングループ 竹内和巳

241号(2023年9月号)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ