レターズアルパック
Letters arpak241号(2023年9月号)特集「自転車」
移動手段を選ぶ楽しみ
まちなかに住み、自動車も所有していない私にとって自転車は最も身近で必要不可欠な移動手段です。
まちなかに住み、自動車も所有していない私にとって自転車は最も身近で必要不可欠な移動手段です。
ところで、最近まちなかの移動手段が多様化しています。まずは自転車が多様化。子乗せ電動アシスト自転車は、この数年で種類も増えデザインもおしゃれに、乗りやすさも向上しました。また、いわゆるママチャリに加え、ロードバイク、クロスバイクなどもまちなかの移動手段として市民権を獲ました。スマホのアプリで手軽に予約、利用できるシェアサイクルも通勤などにも利用され日常生活の中に定着しています。次は電動キックボード。今年7月に「特定小型原動機付自転車」として定義され、免許は不要に、「自転車を除く」などと標示されている一方通行の道路は逆走可能になるなど、より自転車に近い形で利用できるようになり、まちなかでよく見るようになりました。あとは、タクシー。予約アプリが多くのタクシーに導入されており、利用に対するハードルは大きく下がっています。
私は、マイ自転車を基本にしながら、時々の状況に応じて移動手段を選択しています。一方、これまで書いたような移動手段の多様化は基本的にはまちなかでの出来事。「コンビニも自動車で行くのが普通」という話をよく聞きますが、全国的に見ると自動車「一強」の地域が多いのが実態です。自動車が便利な乗り物であることが間違いありませんが、自動車の運転が好きではないという方もいるでしょう。様々な移動手段を選ぶ楽しみがあるというのも大切なことだなと、まちなかの変化を見ながら感じています。
ソーシャル・イノベーティブデザイングループ 橋本晋輔
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