レターズアルパック
Letters arpak相棒とおでかけ
「まるたけえびすに、おしおいけ、あねさんろっかく・・・・」京都人なら誰もが知っている京都のわらべ歌。CMの影響で東西の通り歌の方が有名だけれど、南北もあります。
「まるたけえびすに、おしおいけ、あねさんろっかく・・・・」京都人なら誰もが知っている京都のわらべ歌。CMの影響で東西の通り歌の方が有名だけれど、南北もあります。古くは長安の都にならって作られた「条坊制」と呼ばれる都市計画で誕生した通りには、名前がありそれぞれ由来があります。中には供養のために千本の卒塔婆が建っていた千本通など怖いものもあったりします。
京都で生まれ育った私ですが、すべての通りを知っているわけではありません。いつか全部の通りを端から端まで歩いて知りたいという野望があります。くまなく歩くと路地や建物好きの私には、発見がありドキドキするのは間違いないです。とはいっても実現するには、時間と体力を要します。そこで相棒の登場です!
大学3回生の時に、ひと夏のバイト代で、ツーリング用に自転車を買いました。今ではあまり見かけないけれど相棒はランドナーで、しっかりと地面をつかむ走りが特徴で京都の北山を駆けまくっていました。所属していた某大学のバックパッキングクラブの仲間と廃村八丁(京都市右京区)まで一泊で行くこともありました。さすがにもう山にはいきませんが、相棒はまだまだ現役で私と一緒にまちなかを縦横無尽に走り抜けています。特に迷路のような細い道(路地)がたくさんある西陣や壬生界隈が楽しいです。昔の行政区の仁丹のホーロー看板、道路元標、マジョリカタイルの祠、化粧地蔵、鐘馗さん、いけず石、井戸やポンプ、長屋の面格子などなど。うっかり見過ごしてしまいがちな歴史あるまちの息遣いを発見するのがたまりません。
ようやく涼しくなってきたので、そろそろ通りを攻めようと思っています。あなたも一緒にいかがでしょうか。
企画政策推進室 中村孝子
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