レターズアルパック

Letters arpak
   
237号(2023年1月)今、こんな仕事をしています

子ども達の育てた白朮(をけら)が 大晦日にデビューします


八坂神社の御膝元、京都市東山区の市立開晴小中学校の子ども達が育てた白朮(をけら)。八坂さんに奉納するための、収穫ワークショップを行いました。

 八坂神社の御膝元、京都市東山区の市立開晴小中学校の子ども達が育てた白朮(をけら)。八坂さんに奉納するための、収穫ワークショップを行いました。
 大みそかの晩、八坂さんの境内で執り行われる「をけら参り」。その際に用いる生薬の白朮。かつて全国に広く自生していましたが、今日では絶滅危惧種とされています。八坂さんに僅かに残っていた一株を、「地域の皆で増やそう」という試みが、以前も紹介した「八坂神社のをけら再生プログラム」です(既報207号)。
 あれから5年。京都市都市緑化協会のご尽力で株分けに成功した苗を、開晴小中学校の子どもたちが鉢植えで育ててくれました。立派に成長した株を掘り起こし、乾燥・皮剥き・刻む工程を、武田薬品工業の京都薬用植物園の協力も得て、皆で体験しました。小中一貫校のため、幅広い学年の「環境委員会」三十数名が、積極的に初めての体験を愉しんでくれました。
 生成した数百グラムの白朮は、年内に八坂神社に奉納。今年の大晦日に用いられる予定です。皆さんの協力で毎年一歩ずつ、八坂神社の白朮の再生が進んでいます。



地域産業イノベーショングループ 高野隆嗣

237号(2023年1月)の他記事

バックナンバーをみる

タグで検索

ページトップへ