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235号(2022年9月号)今、こんな仕事をしています

「木地師と漆-未来を紡ぐ伝統文化」シンポジウムを開催!


9月18日(日)に東京国立博物館平成館にて滋賀県東近江市主催の公開シンポジウムが開催されました。

 9月18日(日)に東京国立博物館平成館にて滋賀県東近江市主催の公開シンポジウムが開催されました。
 当日は、台風の接近に伴い強い雨が降り続き、お足元が非常に悪い中でしたが、滋賀から離れ遠方にも関わらず、関東近郊を中心に約150人の方にご来場いただき、改めて木地師のネットワーク力、木地師文化への関心の高さを実感しました。
 第一部の基調講演では、東京藝術大学名誉教授・漆作家の三田村有純先生をお招きし、「日本の基層文化としての漆芸」と題し、日本の食文化と漆器の関わりや、材料としての漆の優れた点、これからの時代における漆文化の展望についてお話いただきました。

パネルディスカッション

パネルディスカッション

会場の様子

会場の様子

 第二部では、三田村先生、東近江市の小椋市長、岡山県美作市の萩原市長、東近江市で木地師文化のアーカイブ事業を監修している龍谷大学須藤名誉教授、日本漆器協働連合組合の土田理事長にご登壇いただき、漆文化・木地師文化の重要さ、今後の展望について、行政、研究者、漆産業界、漆作家という様々な観点から、それぞれの熱い想いを伺うことができました。
 来場者の方からも、「木地師という職業を初めてきちんと知ることができました。伝統工芸品への関心が高まり、良い品を日常生活にとり入れたいと思うようになりました。」「林業とのつながりなど大変勉強になりました。地域振興と伝統工芸の保全が進んでいく動きが実を結ぶことを楽しみにしています。」などのご感想をいただき、今後の活動につながる実りあるシンポジウムになったのではないかと思っています。
 シンポジウムを契機に、今後も「木地師のふるさと発信事業」は躍進していく予定ですので、ぜひ皆さま応援お願いいたします。

全国漆器展

全国漆器展

地域再生デザイングループ 高瀬咲

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