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235号(2022年9月号)特集「本」

本棚をキュレーションしよう


みなさんの本棚はどのように本が並んでいますか?蔵書が増えてくると困るのが本棚にどう並べるかということです。単純に読んだ順に並べるというのも良いのですが、探しやすいように何らかの分類で並べたいと思うのではないでしょうか。

 みなさんの本棚はどのように本が並んでいますか?蔵書が増えてくると困るのが本棚にどう並べるかということです。単純に読んだ順に並べるというのも良いのですが、探しやすいように何らかの分類で並べたいと思うのではないでしょうか。
 本の分類法としては、図書館で採用している日本十進分類法というものがあります。総記(図書館、書誌学など)、哲学(哲学、心理学、倫理学、宗教)、歴史(歴史、伝記、地理、紀行)、社会科学(政治、法律、経済、統計など)、自然科学(数学、理学、医学)、技術(工学、工業、家政学)など10の区分を基本に階層的に設定されたものです。無味乾燥というか、そもそも個人の蔵書にはジャンル的な偏りもあって分類としては使いにくいです。
 一方で、書店ではそれぞれ独自の分類を行なっているようです。某大手ネットショップでは、社会・政治、化学・テクノロジー、投資・金融・会社経営、教育・学習・受験など、少しイメージしやすい分類になっています。また、特定のテーマでの選書や有名人などによる選書を展示している書店もあり、個性を競っている状況もみられます。いわゆる本(棚)のキュレーションです。
 分類に加えてもう一つ難しいのは、文庫本から大型本までサイズの違いをどうするかということ。同じ分類の本でもサイズが違うものが混在するので、本棚に並べた時の見栄えや収納性を考えるとある程度サイズごとに並べた方がよいので考えどころです。
 個人の本棚はその人の頭の中が表現されたものともいえます。私自身も、誰に見せるわけでもなく、また全くできていないのですが、自分なりの感性で本棚をキュレーションしたいと常々思っています。しかし、積読も溜まる一方で、なかなか着手できないのが目下の悩みです。

ソーシャル・イノベーティブデザイングループ 坂井信行

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