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Letters arpak大阪市の生きた建築*の新たな展開に向けた 取組を支援しています
参加者が自ら「生きた建築」を見つけるワークショップを開催しました。
参加者が自ら「生きた建築」を見つけるワークショップを開催しました。
大阪市の「生きた建築」ミュージアム事業の一環として、市民がより身近に建築への興味・関心をもってもらうことを目的とするもので、港区の築港を対象エリアとしてまちあるきを行い、参加者が建物の魅力をレポートとしてまとめました。
事業の推進に係る有識者会議のメンバーである近畿大学の髙岡伸一先生と大阪公立大学の倉方俊輔先生を講師としてお招きし、まちあるきを通して建物の形や素材の特徴、時代背景など、建物を見る視点を解説していただきました。その後、参加者それぞれが見つけた建物を調査し、レポートにまとめた上で、後日発表会とディスカッションを行いました。
ディスカッションを通して、それぞれの視点を共有しました。例えば住人目線では、愛着を持って住み続けている集合住宅について、長く住んでいるからこそわかる建物内部も含めた魅力などを語っていただきました。外の人目線では、住人目線だと見慣れて当たり前になっている建物だけど、特徴的な意匠で面白いというものもあり、改めて良さに気付くきっかけになっていました。
また、文化財のような価値づけがされていなくても、著名な建築家が建てたものでなくても、特徴的な意匠や、使われ方や歴史などに目を向けると、面白い建物がたくさん存在することがわかりました。
今回は参加者だけで意見交換をしましたが、今後、他の地域でも展開することや、発表するだけでなく、それを建物オーナーや周辺住民にも伝えることで、まちづくりや観光にもつなげていくような発展ができればいいなと思いました。
*「生きた建築」とは「大阪の歴史・文化・市民の暮らしぶりといった都市の営みの証であり、様々な形で変化・発展しながら、今も生き生きとその魅力を物語る建築物等」という概念です。(大阪市HPより)
生活デザイングループ 太田雅己
233号(2022年5月号)の他記事
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