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233号(2022年5月号)今、こんな仕事をしています

愛知県で全国初のサーキュラーエコノミーの推進を掲げたプランができました


愛知県で県内産業のサーキュラーエコノミー*化を進め資源循環による持続可能な社会を目指すプランの策定を支援しました。

 愛知県で県内産業のサーキュラーエコノミー*化を進め資源循環による持続可能な社会を目指すプランの策定を支援しました。
 世界規模で資源・エネルギー需要が増加し、気候変動問題や生物多様性の損失、さらに新型コロナウィルス感染症の拡大など、大きな危機に直面しています。資源循環の分野でも、世界規模での天然資源の枯渇や、廃棄物量の増加、プラスチックによる海洋汚染などが喫緊の課題となっています。
 愛知県は、「あいちエコタウンプラン」(2004年)以降、リサイクル材などの未利用資源や未利用エネルギーの効率的な活用を図る事業への支援や、地域循環圏の実現につながるビジネスの支援(レターズ214号に関連記事があります)などを20年近く行ってきました。

サーキュラーエコノミーによる循環型社会の形成のイメージ

サーキュラーエコノミーによる循環型社会の形成のイメージ

 今回のプランは、これまでの取組を生かしながら、県内産業のサーキュラーエコノミーへの転換を推進することで、循環型社会の形成を目指し、さらに環境・経済・社会が統合的に向上する持続可能な社会を目指すものとして策定されました。これまでのプランは廃棄物・リサイクルが中心でしたが、今回のプランでは製造業などの動脈産業も巻き込み、設計・生産、流通・小売、利用、回収、リサイクルの各段階が資源投入量や廃棄物発生量の最小化を目指して取り組むことを県として進める点が特徴となっています。具体的には、県内産業のポテンシャルを生かした動脈産業と静脈産業が連携した6つの「サーキュラーエコノミー推進モデル」を設定している点です。
 今後、これらの推進モデルを基に、県内企業を中心とした新たなビジネスモデルが構築、持続可能な社会に近づく動きが加速すると期待されます。
※この業務は、サスティナビリティマネジメントグループ、地域産業イノベーショングループの江藤が担当しました。
*3Rの取組に加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出すことを重視した経済活動。資源・製品の価値の最大化、資源消費と廃棄の最小化を目指す。

サスティナビリティマネジメントグループ 齋藤友宣

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