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233号(2022年5月号)特集「ともに」

「ともに」認め合うための行進


京都と東京で行われたレインボープライド・パレードに参加しました。プライド・パレードとは、性的少数者の権利、誇りを確かめ合い主張するパレードです。1969年6月28日にニューヨークで起こった「ストーンウォールの反乱」をきっかけに、差別・抑圧されている同性愛者の権利を訴える行進としてはじまり、性的少数者の権利を主張するものとして世界各地に波及しました。

 京都と東京で行われたレインボープライド・パレードに参加しました。
 プライド・パレードとは、性的少数者の権利、誇りを確かめ合い主張するパレードです。1969年6月28日にニューヨークで起こった「ストーンウォールの反乱」をきっかけに、差別・抑圧されている同性愛者の権利を訴える行進としてはじまり、性的少数者の権利を主張するものとして世界各地に波及しました。

シンボルであるレインボーフラッグ

シンボルであるレインボーフラッグ

 日本でも1994年に初のパレードが東京で開かれて以降、全国様々な地方で開かれるようになり、京都では今年2回目の開催でした。好天すぎたこともあり、約5キロメートルのコースを歩くのは大変でしたが、長い道のりをともにすることで周囲の人と仲が深まりました。
 東京レインボープライドは、代々木公園で行われる日本で一番大きなイベントで、コロナの影響でリアルでは3年ぶりの開催でした。パレードは事前予約制だったため、沿道から参加しましたが、友人やブースの方との交流等、リアルで集まることの大切さを感じました。
 2つのパレードに参加し、パレードは「歩く人」だけでなく、「沿道」も一緒になって作るものだなと感じました。シンボルである6色の虹を掲げる、「ハッピープライド」と声をかける、また、ただ目が合って「互いに手を振りあう」ことだけでも、ともに存在を確かめ合う大切な行為だと考えます。
 以前から「プライド・パレードの在り方」については様々な議論があり、色々と考えながらの参加だったのですが、多数派に「理解してもらう」ことや権力をもった誰かに「認められるため」にではなく、それぞれのプライドを持って「ともに尊重しあう」ことが、パレードの根幹には必要だと強く思いました。
 6月はプライド月間で、各地で多くのイベントが行われます。この記事をきっかけに、6色の虹をみかけた際は、ぜひ「ともに」の想いで心を向けてみてください。

地域再生デザイングループ 高瀬咲

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