レターズアルパック
Letters arpakナディアパークの活用方策を検討しています
名古屋の繁華街、栄の南部(通称:栄ミナミ)にあるナディアパークを御存じでしょうか。
名古屋の繁華街、栄の南部(通称:栄ミナミ)にあるナディアパークを御存じでしょうか。
アルパックが構想・計画段階に関わったこの施設はデザインセンター、音楽ホール、店舗(ロフト等)、オフィスからなる複合施設です。当時、全国的にも数少なかった公有地土地信託事業により平成8年(1996年)に開業しました。名古屋の南北のメインストリート大津通から一区画西の不利な立地にナディアパークが開業した理由は、高校跡地となる市有地を有効活用するためです。百貨店中心のこのエリアに、それまでになかった都市生活者や若者を対象としたメディアサポート(情報源)として誕生して以来、人通りの少なかったエリアの周縁部にも人々が訪れるようになり、栄ミナミエリアの面的発展に貢献してきました。しかし近年、社会状況に加え、栄地区に比べ広域交通網に優れた名古屋駅地区の集客力が高まり、栄地区の停滞感が感じられるようになっていました。
このような状況の中、栄地区では、昨年Park-PFI事業によるHisaya-odori Parkが開業。長年の懸案事項であった栄広場再開発の事業候補者が決定。更新期を迎えた大規模ビルの建替え計画が相次いで公表され、都心居住も促進されるなど一大変革期を迎えようとしています。表題の調査は、開業後25年が経過したナディアパークの周辺エリアの活性化や都心のまちづくりに寄与する活用方策を検討することを目的としています。
開業当初とエリアの変革期を迎えた現在。全く異なる環境において、どのような活用方策が見いだされるのか、貴重な検討の機会を得ることができたと認識し調査に臨みたいと思います。
名古屋事務所 福井秀樹
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