レターズアルパック
Letters arpakPFI法に基づく市営住宅建替事業のアドバイザリー業務に携わっています
平成31年度から令和2年度までの2年にわたって、大阪府八尾市における市営住宅の長寿命化計画と八尾市北部に位置する市営西郡住宅の民間活力導入可能性調査及び建替え基本計画の策定業務に携わってきました。
平成31年度から令和2年度までの2年にわたって、大阪府八尾市における市営住宅の長寿命化計画と八尾市北部に位置する市営西郡住宅の民間活力導入可能性調査及び建替え基本計画の策定業務に携わってきました。
今年度からは、建替事業をPFI法に基づいて実施するためのアドバイザリー業務を行っています。その一環として10月に建替え対象の住棟にお住まいの方を対象とした「ご意見をお聞きする場」を4日間にわたって開催しました。
八尾市でのこれまでの市営住宅の建替えでは、設計段階においてワークショップ等を開催し、入居者の意見を聞き取りながら建替え事業を進めていました。PFI法に基づく建替事業では入居者の意見を先にお聞きし、それに則って民間事業者から提案をしていただけるよう、事業者選定の募集要件を作成する必要があります。
「ご意見をお聞きする場」の開催中には、対象世帯のうち2割強の方々が参加してくれました。建物仕様に関する意見も多く出ましたが、今回の建替事業の対象棟が11棟に及ぶこと等から、新しい団地のルールづくりや良好なコミュニティ形成が行えるようにしてもらいたいといったご意見も多くいただきました。また、高齢者が多く住むことから移転に伴う不安も多く、移転支援の重要性に改めて気づく機会となりました。
居住性の向上を図るためにはバリアフリー化や設備の改善が必要ですが、そこで暮らす入居者が日々の暮らしを安心して穏やかに暮らすためには、それ以上に、近隣住民とのつながりづくりや気軽に集まれる場、外出する機会の創出などが重要になってきます。新しい団地は令和7年度に完成予定であることから、それまでの時間を有効に活用して新しく集まって住むことになる入居者同士のつながりづくりが少しでも進むような機会の創出についても検討し、アドバイザリー業務を進めていきたいと思います。
※この業務は地域再生デザイングループの嶋崎雅嘉、建築プランニング・デザイングループの和田裕介、西村幸治も担当しています。
地域再生デザイングループ 岡崎まり
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