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Letters arpak適塾路地奥サロン報告
第36回は井口勝文氏を講師に、猿渡彬順氏をコメンテーターにお招きし、中部イタリアの小さな町、メルカテッロを舞台にした「イタリアから学ぶ豊かな暮らし」についてお話をいただきました。
「イタリアの小さな町 暮らしと風景~地方が元気になるまちづくり~ 」
講師 建築家(メルカテッロ名誉市民)井口勝文氏
(第36回 2021年7月16日)
第36回は井口勝文氏を講師に、猿渡彬順氏をコメンテーターにお招きし、中部イタリアの小さな町、メルカテッロを舞台にした「イタリアから学ぶ豊かな暮らし」についてお話をいただきました。
前半は、井口さんがメルカテッロでの生活を通して感じられた、美しい風景をはじめとしたイタリアの豊かな暮らしと、自分たちで工夫しながら地域経済を循環している商・農・工業などの様子をご紹介いただき、後半は、それらを支える風景計画を最優先にした都市計画と、地方分権を徹底した地方自治のしくみについてご紹介いただきました。
井口さんは、これらの豊かさの背景には、郷土愛がとても大きく関わっており、まずは「自分たちは十分豊かである」ことを自覚することの重要性と、小さな町でも、自分たちで何とかしようと努力し、工夫する姿勢をイタリアの豊かな暮らしから学ぶことができるのではないかと示唆されていました。
イタリアと日本、社会的な背景や価値観は違っていても、まずは自分の町の良いところに気づくことは、地方のまちづくりを考える原点であると感じました。(新開夏織)
「ローカル・メディアのこれから~13年間の「島民」発行から見えてきたこと~」
講師 講師 大迫力氏
(第37回 2021年8月27日)
第37回適塾路地奥サロンでは、大阪・中之島エリアのフリーマガジン『島民』をはじめ、さまざまな媒体の企画・編集・執筆を行う大迫力氏をお招きしました。
講演の中では、「ローカルメディアとまちづくりのこれから」をテーマに、『島民』作成の裏側や、SNSが主流となった現在、様々な媒体同士をいかにつなげ、魅力的なコンテンツを発信していくかについてお話しいただきました。
13年間発行された『島民』では、中之島を生活の場と捉え、生活していることに対する愛着をもってもらうことを大切にしていたとのこと。大迫氏はそのような視点で企画を考え、自ら取材に赴いていたそうです。また、その発信方法は紙面だけにとどまりません。『島民』と連携し、講演会やツアー等を行う「ナカノシマ大学」等を行い、各々の方法の良さを活かしながらローカル性を引き出し、発信しています。まちづくりに関わっていると、自分が住んでいる場所のことをどうすれば面白がってもらえるのだろうか…とよく考えます。『島民』の持つローカル性、その発信方法に様々なヒントを得ることが出来ました。(小島みのり)
適塾路地奥サロン実行委員会 新開夏織・小島みのり
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