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Letters arpak賀茂別雷神社の大鳥居とバス駐車場周辺整備
賀茂別雷(かもわけいかづち)神社(通称:上賀茂神社)の「大鳥居」と宮前広場西側付近のバス駐車場周辺の整備は令和2年5月から工事が始まり、令和3年3月にバス停など一部供用を開始しながら、7月に大半の整備が概成しています。
賀茂別雷(かもわけいかづち)神社(通称:上賀茂神社)の「大鳥居」と宮前広場西側付近のバス駐車場周辺の整備は令和2年5月から工事が始まり、令和3年3月にバス停など一部供用を開始しながら、7月に大半の整備が概成しています。
この神社の宮前広場周辺の整備工事と合わせて、神社の西側に流れる賀茂川に架かる御薗橋の架け替え工事や、御薗橋西詰から神社までの道路拡幅整備、宮前の交差点をロータリー交差点にするなど、隣接する公共空間等の整備が並行して行われていました。これらの御薗橋から宮前の参道空間が広がったことで、御薗橋から見る宮前広場と新設「大鳥居」と既存の「一の鳥居」、その背後に見える神山(こうやま)が象徴的な眺望を生み出しており、新たな神社の顔として見えてきます。
また、整備前の宮前広場では「一の鳥居」付近に、市バスや大学のシャトルバス、観光バスなど複数のバス車両が乗り入れ、バス車両と歩行者が輻輳していました。今回の整備において、バス停やバス駐車場を宮前広場西側に集約配置したことで、限られた空間を活かしてバス車両と歩行者動線を分離することができました。この歩車分離の実現により、「大鳥居」から「一の鳥居」付近の宮前広場は、歩行者利用を主とした、安心快適な宮前広場となっています。この宮前広場には「大鳥居」の下から白御影石による石畳(一部整備中)の参道が造られ、参拝者をお迎えしています。
アルパックでは、神社の宮前広場等整備に際して、平成30年から宮前広場・駐車場周辺整備基本設計等をお手伝いし、令和元年以降、京都市デザインレビュー制度に係る協議や文化財や風致地区等に係わる各種許可申請業務や協議調整等を行ってきました。
都市・地域プランニンググループ 水谷省三
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