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Letters arpak持続可能な地域づくりへ貢献する 賃貸住宅プロジェクトを進めています
現在、大阪市内における賃貸住宅のプロジェクトが進行しています。規模としては6階建20戸と大きくありませんが、クライアントと一緒に「持続可能な地域づくりへの貢献」を掲げ、プロジェクトを進めています。
現在、大阪市内における賃貸住宅のプロジェクトが進行しています。
規模としては6階建20戸と大きくありませんが、クライアントと一緒に「持続可能な地域づくりへの貢献」を掲げ、プロジェクトを進めています。
具体的には住宅を将来2戸1化できるようにすることでニーズの変化による建築の陳腐化回避や風通しの良い住戸プランによるエネルギー使用の低減、グランドレベルのコミュニティの場づくり等を行おうとしています。
それらの取り組みの一つとして、内装を一部木質化し、使用する木材についても大阪府内産材を使用することで、地域内での資源循環に貢献しようとしています。具体的にはエントランスやバルコニー軒天等の人が良く触れ、よく見える所に木材を仕上げとして使用する予定です。
また現在、その材料の一部に平成30年台風21号により発生した風倒木を活用できないか、と製材所の方々と一緒に検討を行っています。
平成30年台風21号では大阪府内各地の山林等で強風により木々が折れてしまう等の風倒木被害が発生しました。被害面積約728ヘクタールのうちの大半である約613ヘクタールが高槻市で発生しています。
被害発生から3年が経過しましたが、現地は被害を受けた木々が残されており、林業関係者の方々が努力をされていますが、復旧まで未だ道半ばといった状況です。現地に残された風倒木を運び出し、活用していくことが森林再生に向けた第一歩となります。本プロジェクトにおいてもそれらの木材を活用することで少しでも力になれればと考えています。
プロジェクト自体も竣工まで道半ばですが、民間の賃貸住宅プロジェクトがどのように持続可能な地域づくりに貢献できるか引き続き考えていきたいと思います。
建築プランニング・デザイングループ 塗師木伸介
229号(2021年9月号)の他記事
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