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229号(2021年9月号)特集「みのり」

成果の代償から


「収穫」といえば、農作物を収集することしか思いつかず、私にとっての収穫を考えた時に、「得られた成果」ということを切り口に書いてみることにしました。

 「収穫」といえば、農作物を収集することしか思いつかず、私にとっての収穫を考えた時に、「得られた成果」ということを切り口に書いてみることにしました。
 私は学生時代、常に頭の中だけで考え、悩み、グルグル回って、結局何も行動を起こさない日々を過ごしていました。そこから、就職を機に過去に行動できなかった自分を省み、実務的に成果が望めることを優先し、可能な限り合理的な行動を心掛けていました。
 その結果、物事は進み、様々な成果(経験知や交友関係等)を得られ、今でもそれは自分にとってとても大切な財産となっており、充実した日々だったと思っています。
 しかし、効率や合理性を重視し過ぎた結果、自分自身をおざなりにしてしまい、結果的には、物事が思っていたように進まず、自分が思い描いていた人生設計から後退してしまったように感じる時期もありました。
 その経験から思ったことは、成果(収穫)ばかりを追い求めず、かつ成果(収穫)の量も自分の身の丈にあった分だけあれば良いのではないかと考えるようになりました。
 そして今、世間では、気候変動対策等から脱資本主義の議論や、コロナ禍で海外・県外に出ることができず、近くにある地域資源の見つめ直しがされており、自分の働き方や考え方、時間の使い方、お金の使い方等、生き方を少し考え直す時期だと思っている日々です。ただ、自分自身が成長する喜びを実感することはとても満たされることなので、これからも日々努力を続けていき、自分を軸に自分のできる範囲で他の人の力になりたいと思っています。

サスティナビリティマネジメントグループ 豊福宏光

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