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229号(2021年9月号)特集「みのり」

夏休みの収穫


我が家には小学生の子どもがいるのですが、最近社会科の成績が下降気味。ちょうど懇談会があったので先生に様子を聞くと、地図の読み方や、大阪市内の地理を勉強しているようで、どうもクラスの他の子も苦戦しているようです。たしかに、これまで狭い世界で生きてきた子どもたちに突然、大阪市の平野区には農地が多い、大正区には工場が多いなどと言っても、正直難しいよなと感じます。

 我が家には小学生の子どもがいるのですが、最近社会科の成績が下降気味。ちょうど懇談会があったので先生に様子を聞くと、地図の読み方や、大阪市内の地理を勉強しているようで、どうもクラスの他の子も苦戦しているようです。たしかに、これまで狭い世界で生きてきた子どもたちに突然、大阪市の平野区には農地が多い、大正区には工場が多いなどと言っても、正直難しいよなと感じます。
 ちょうど夏休みの時期だったので、いくつかの区を子どもと一緒に巡ってみました。これが意外と大変で、エリアの特性を知るには、うろうろしないと雰囲気が分かりません。汗だくになりながら歩き回りましたが、なかなかこれを授業でやるのは大変ですね…。
 帰ってきてふと思ったのですが、私たちが住む地域にも、いろいろなお店や会社があり、多くの人たちが働いています。また、子どもたちの親の中にも地域で働いている人が何人もいます。子どもたちの身近なところにも、その地域ならではの産業があり、活動が行われているのだから、まずはそこから学ぶ方が社会を理解しやすいのではないかと。大人でも普段、表層には現れてこない地域の特徴を知るということができると楽しいですよね。そんな学びの場があるといいなと感じました。
 ちなみに今回のお題の「収穫」ですが、市内巡りの際、渡船に乗ったりと楽しめるように工夫はしたのですが子どもの反応はいまいち。いつか収穫があればいいですがそればかりは分かりません。

都市・地域プランニンググループ 橋本晋輔

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