レターズアルパック

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229号(2021年9月号)特集「みのり」

みのり・きぼう


皆さん、何か実のなる木を育てていらっしゃいますか?我が家のイチジクは8月から9月が盛りです。1本で50~60個、近所の子ども達に配るのに充分です。

 皆さん、何か実のなる木を育てていらっしゃいますか?
 我が家のイチジクは8月から9月が盛りです。1本で50~60個、近所の子ども達に配るのに充分です。


 中学校の一年から12年、祖父母の隠居で暮らしました。隠居といっても200坪ほどあって、半分は畑でした。御所の西、府庁の北、街の中で畑仕事です。少量多品種です。主食用のジャガイモ、サツマイモに、陸稲はワラをとるため。瓜科はつくりやすい。カボチャ、キュウリから、カンピョウ、ヘチマ、ヒョウタンまで作りました。もともとが、味噌屋ですので、ナスやキュウリが出来過ぎても味噌漬けにします。
 果樹はカキ、ビワ、クリ、グミ。夏ミカンはしなって地面に着くくらい。大きなイチョウは残念ながら銀杏が出来ない。
 ここは、もと、宮中のお局さんのすまいだったそうで、南国の生まれか、棕櫚が6本もあり、バナナもありました。
 ニワトリは三種で15~16羽。毎朝、タマゴを収穫。トリの糞は乾かして畑の肥しに、大根の葉は、刻んでトリの餌に、完全なリサイクルです。ゴミもゼロです。全て、祖母に教わりました。
 実は、この「農業」の経験が、アルパックの経営にたいへん役立ったのです。アルパックの業種・業態は、知的サービス。第三次産業で、第一次産業の農業とは、違うじゃないのといいますが、それは「社会学」の分類です。
 「事業経営」の目で診ると、共通の原理は、設備投資、自己資産強化です。農業を営むには、生産手段としてまず土地、水利から種苗、果樹の苗木も投資です。着実に自己資産を強めるのです。
 サービス業は見えにくいです。年1回、決算で社長は気が付くのです。「償却」は農林業では、自然に従って、毎年か何十年かですが、サービス業では、人為的に定額法とかで減価償却します。不動産資産が減っていると気付きます。これはいかんと、自己資産を増やし、社員に希望をあたえます。
 我が小さな果樹園の希望。来年は、モモを植えてやろうかな?

名誉会長 三輪泰司

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