2018～19年度にアルパックで策定支援した兵庫県豊岡市の農業ビジョンを推進するため、今年４月に市役所農林水産課内に設置されたグッドローカル農業推進室に出向しています。
　出向にあたり、豊岡市へ移住し、空き家になっていた父の実家に住みながら、週３日は市役所勤務、週２日はアルパックの仕事という、新しいワークスタイルに挑戦しています。まだ慣れない部分もありますが、農家さんなどとの交流や広大な自然、豊かな食、生き物を楽しんでいます。
　室の名前にもなっている「グッドローカル農業（以下、GLA）」とは、ビジョンで描いた豊岡農業の将来像です。環境、経済、社会の適切なバランスを支え、「持続可能で幸せを感じる社会の実現に貢献する農業のあり方」をGLAと呼び、その実現を目指します。
　推進室では、まずは聞きなれないGLAを多くの人に知ってもらうため、SNSで豊岡の農業、農村、食の魅力をGLAの観点を交えて発信しています。また、市内の農業関連の現場を訪れ、交流等を通じて魅力を発掘したり、人と人、人とサービスをつなげ、新たな取組を生み出すお手伝いをしたりしています。今後は、ビジョンの推進委員会の開催や、具体的なプロジェクト創出などを進めます。
　なお、出向にあたっては、総務省の地域活性化起業人制度を活用しています。民間企業から自治体へ人材を派遣し、派遣された「地域活性化起業人」はノウハウや知見を活かしながら地域活性化に向けた業務に従事します。そのような派遣に対し、総務省から受入自治体に財政支援等を行う制度です。
　計画を作るだけでなく実現させるところまで、新しい形で取り組み、持続可能なまちづくりに貢献します。
※SNSはInstagram、Facebook、Twitterで「豊岡グッドローカル農業推進室」とご検索ください。

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