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228号(2021月7月号)今、こんな仕事をしています

小平市みどりの基本計画の改定を支援しました


東京都小平市において、令和元年度、2年度にみどりの基本計画の改訂を支援させていただきました。アルパックでは関東地方初のみどりの基本計画策定業務になります。

 東京都小平市において、令和元年度、2年度にみどりの基本計画の改訂を支援させていただきました。アルパックでは関東地方初のみどりの基本計画策定業務になります。
 小平市は多摩地域に位置する人口19万人の都市です。東京都心への通勤圏でありながら、江戸時代に築造された玉川上水や野火止用水、武蔵野新田特有の短冊型農地などが個性豊かな緑が多く残っています。また、水路や緑道、公園などで構成される全長21キロメートルの水と緑の散歩道「小平グリーンロード」が多くの市民に親しまれています。
 小平市に限りませんが、今後多くの自治体で人口が減っていくと予想される中、公園・緑地を新たに整備していくことは難しい状況です。そこで、今ある緑をいかに活かして都市の魅力・価値を高めていくかを重要なテーマとして設定し、緑の適切な維持管理や多様な活用を施策の柱として位置付けました。
 まちの緑には様々な機能があります。例えば火災の延焼を防ぐことができるし、良好な景観形成にも寄与します。そのほか最近では、緑化活動を通じて地域コミュニティ活動が活発になる、植栽を配置することで商業空間の集客力が高まる、公園で子育て世代のコミュニティが生まれるといった「生活や都市活動の中で緑が媒体として機能する効果」も注目されています。また、昨今の遠出が難しいコロナ禍において、都市の公園・緑地は身近で貴重な憩いやレクリエーションの場として再認識されつつあります。
 本計画では、公園・緑地のほか、先に述べた水路や農地、緑道など小平市の個性的な緑の適切な維持管理や活用を進めながらその多様な効果を引き出し、魅力的で持続可能なまちづくりを進めていくというストーリーで策定しました。

都市・地域プランニンググループ 石川聡史

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