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228号(2021月7月号)特集「東京 TOKYO」

東京の思い出


3年前、大学院進学のため、地元仙台を離れ上京することになりました。家を探していたところ、先生から「学校の近くの団地でプロジェクトが始まるので、何人か住んでみませんか?」と連絡があり、研究室のメンバーとルームシェアすることが決まりました。そんな中で過ごした東京の思い出を書いていきます。

 3年前、大学院進学のため、地元仙台を離れ上京することになりました。家を探していたところ、先生から「学校の近くの団地でプロジェクトが始まるので、何人か住んでみませんか?」と連絡があり、研究室のメンバーとルームシェアすることが決まりました。そんな中で過ごした東京の思い出を書いていきます。

団地の集会所の様子

団地の集会所の様子

(1)団地での生活:
団地に引っ越すと同時にプロジェクトが始動し、「大きなキッチン付き集会場を拠点としたコミュニティ形成」という課題を与えられました。防災会に入ってみたり、定期的にごはん会や持ち寄りの居酒屋を開いてみたり、本を置いて出入り自由にしてみたり…。住民目線で、ゆるい繋がりが続くような仕組みを考えては実行する日々でした。

(2)東日本大震災:
地元にいた頃は、あまりの大きな出来事に頭が追い付かず、目を背けてしまうほどでした。しかし、東京に身を置き、少し距離を取ることで、震災について客観的に考えることが出来るようになりました。修士論文では震災に関することをテーマにし、東京と宮城・岩手を行き来しながら少しずつ起こったことを理解していきました。

(3)映画館:
東京で一番好きだった場所が、映画館です。地元の映画館は殆どがシネコンでしたが、東京にはマニアックな映画を上映する小さな映画館がたくさんあります。国立映画アーカイブに「2001年宇宙の旅」の特別上映を観に行ったのが思い出深いです(始発で整理券を取りに行ったのに既に大行列でした)。

 他にも書き切れないほど思い出がありますが、とにかく色々な経験が出来た2年間でした。

都市・地域プランニンググループ 小島みのり

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