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227号(2021月5月号)今、こんな仕事をしています

名古屋市立大学開学70周年記念事業 学生会館リニューアル


当社では、公立大学法人名古屋市立大学(以下、名市大)の開学70周年記念事業において、滝子キャンパス学生会館の改修基本計画、実施設計及び工事監理を担当しました(レターズ221号(2020年5月号)の続編です))。

 当社では、公立大学法人名古屋市立大学(以下、名市大)の開学70周年記念事業において、滝子キャンパス学生会館の改修基本計画、実施設計及び工事監理を担当しました(レターズ221号(2020年5月号)の続編です))。
 学生会館は1974年に竣工したRC造3階建て延床3200平方メートルの複合施設です。施設は、1階食堂・カフェ、生協購買、2階談話室、大ホール、3階会議室、サークル室、音楽室等の機能構成であり、これら主要諸室を対象とした内装及び照明・空調設備の全面的な改修を行いました。また、施設内には名市大の歴史や伝統に触れる場として、新たに大学史資料館が設置されました。
 南面の外装は、65周年記念事業で整備されたレンガ広場と一体的なキャンパス景観を創るため、レンガタイル張りによるファサード改修を行いました。外壁改修のタイル張りは、外壁材の落下を防止するピンネット工法を採用し、大ホールは、ダンス練習、吹奏楽、学内イベント等の多様な利用形態のため、床材表面が摩耗しても柄切れせず、長期使用が可能な単層フロアシートを採用しました。居ながら改修工事のため、計画・設計段階から安全で効率的な工区分けを検討し、仮設計画、改修工程計画を提案しました。
 2020年10月には大ホールで開学70周年記念式典が執り行われ、学生・教職員の皆様に親しまれる学生会館として再生されています。
 なお、当社では、40年後の名市大の将来を見据えた施設長寿命化や市内4キャンパスの再編整備検討を行い、持続可能な大学施設としていくための「施設再編整備構想」の策定支援も担当しています。

リニューアル後の学生会館南面外観:外壁改修のタイル張りは、外壁材の落下を防止するピンネット工法を採用

リニューアル後の学生会館南面外観:外壁改修のタイル張りは、外壁材の落下を防止するピンネット工法を採用

 

建築プランニング・デザイングループ 間瀬高歩

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