レターズアルパック
Letters arpakベトナム地方都市開発の「追い風」
私の実家は丘の上にあります。毎年、夏休みとともに雨季もやってきて、風がビュービューと強く吹いてきます。たまにですが、台風でも来ると家の周りの植物やコーヒーの木が折れそうなぐらい風に靡いて、家の屋根も飛んでしまいそうです。実家の半径1キロメートルに家が30軒があり、昔から主にコーヒー栽培やご近所の縫製工場でお仕事をしていました。
私の実家は丘の上にあります。毎年、夏休みとともに雨季もやってきて、風がビュービューと強く吹いてきます。たまにですが、台風でも来ると家の周りの植物やコーヒーの木が折れそうなぐらい風に靡いて、家の屋根も飛んでしまいそうです。実家の半径1キロメートルに家が30軒があり、昔から主にコーヒー栽培やご近所の縫製工場でお仕事をしていました。
最近、コロナ禍で渡航できないため、家族に連絡するのは無料通話アプリを使います。母親と話すたびに、まちの様子などよく教えてくれます。「まち中に車が増えている」や「ご近所の売地がまた高く売れている」など。
県内や広域のインフラ整備計画が次から次へと発表され、その追い風で市内の地価も高騰している、農家さんはコーヒー畑を分譲し、住宅地サイズに売れるようになった、昔はコーヒーの豊作で生活が豊かになりつつあったが、今はそのコーヒー畑を売って儲けている、とのこと。
調べてみると、市とホーチミン市の東の玄関口に隣接するドンナイ省の一部を結ぶ「タンフ」高速道路の建設計画がありました。本計画はPPP(Public Private Partnerships)手法を導入し、今年5月現在に予算の半分を確保できたと発表されました。ポイントは、これらの他にも、不動産や商業、ロジスティクス開発の仕組みづくりを通じてその他の資本調達も図りたいとのことです。高速道路の実現にはまだ遠いような気がしますが、私の生まれ育ったまちの様子が確実に変わっています。
地域産業イノベーショングループ ホアン ゴック チャン
227号(2021月5月号)の他記事
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