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226号(2021年3月号)今、こんな仕事をしています

千里ニュータウンが循環するための 公的賃貸住宅の役割を夢想する


千里ニュータウンの住区の状況やUR賃貸住宅の特徴等に関する調査に取り組んでいます。

 千里ニュータウンの住区の状況やUR賃貸住宅の特徴等に関する調査に取り組んでいます。
 日本初の大規模ニュータウンであり、まちびらきからもうすぐ60年が経ちますが、北大阪急行の延伸や千里中央地区センターの再整備の検討など、注目の絶えないまちです。
 千里ニュータウンはみどり豊かなオープンスペースが特徴的であり、UR賃貸でも視線の抜けや心地よい建物規模など、魅力的な住環境がつくられています。

傾斜地をいかしたUR千里青山台団地の景観

傾斜地をいかしたUR千里青山台団地の景観

 一方で、まちとしては課題も発生しています。例えば、住宅地としてのニーズの高さから、公的賃貸の建替えなどを契機として多くの民間分譲マンションが供給されており、新たな人口流入(それに伴う若年世帯の増加、高齢化率の低下など)が起こっていますが、供給されていない住区との差が非常に大きくなっています。
 また、気候変動や技術革新などにより、これからより一層、社会の在り方や暮らし方は加速度的に変化していくことが想定されます。現状の団地の魅力を改めて感じながら、ニュータウンのように開発余地が少ないエリアで将来に渡ってまちが持続するために公的賃貸が果たすべき役割について、考えています。

吹田市域各小学校児童数の推移※ ※千里たけみ小児童数は竹見台小と竹見台南小の合算

吹田市域各小学校児童数の推移※
※千里たけみ小児童数は竹見台小と竹見台南小の合算

 

地域再生デザイングループ 竹内和巳

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