レターズアルパック

Letters arpak
226号(2021年3月号)特集「萌え」

私の萌え(?)


これを萌えと言ってよいのかわからないのですが、趣味的に関心のあるもの。地図、団地、トマソン、大阪万博、カメラ、ミニチュア建物…。こうやって書き出してみるとオタクという言葉も連想されそうですが、アニメやフィギュア、アイドル、ゲームにはほぼ関心がないですし、飛行機や鉄道などの乗り物とかにも。

 これを萌えと言ってよいのかわからないのですが、趣味的に関心のあるもの。地図、団地、トマソン、大阪万博、カメラ、ミニチュア建物…。こうやって書き出してみるとオタクという言葉も連想されそうですが、アニメやフィギュア、アイドル、ゲームにはほぼ関心がないですし、飛行機や鉄道などの乗り物とかにも。

地図。国内外のいろんな都市の地図や古地図を集めています。地図を見ながら実際のまちを思い出したり想像したりするのも楽しいです。古い地図帳を新旧見比べるために残していたりもします。つくばの国土地理院にある地図と測量の科学館に行ったことがあります。ショップではマップメモ(地理院の地図の裏面を使ったメモ帳)を買いました(もったいなくて使えません)。

団地。かつてみんながあこがれた近代的な住まい。当時の最先端の建物デザインや住棟表示の文字の字体などもいいですね。赤羽台団地のスターハウスは登録有形文化財にもなりました。千里ニュータウンにもいいものがたくさんあったのですが、最近どんどんなくなっていくのが残念です。かつて皇太子が視察したひばりヶ丘団地のベランダも見に行きました。

トマソン。まちの中にあって今や役に立たなくなってしまったもの。まち歩きの時に無意識のうちに探しています。かつてトマソンの都市計画版を探すという研究会もやっていたのですが、なかなか難しかったです。その時に見つけたもので一番気に入っているものがあります。郊外などで造成はされたけれども一度も建物が建ったことのない土地がたまにありますが、これを「純粋造成」と名付けていました。ちなみに、トマソンに着目したフィールドワークのスタイルを実践する人を物件派というそうです。

大阪万博。1970年の大阪万博です。科学技術が豊かな未来を実現する、とみんなが信じていた時代。とんでもない数の人々が会場を訪れました。あの頃夢見た「未来」も既になつかしくなっています。大阪万博はいろいろな裏話もたくさんありますね。会場計画の話とか、お祭り広場のモダニズムの大屋根を突き破った縄文(太陽の塔)の話とか。創成期のアルパックも会場計画に関わっていたので、諸先輩方のその頃の話も面白いです。
まだまだありますが、一旦これぐらいで。

都市・地域プランニンググループ 坂井信行

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