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Letters arpakWithコロナ、Afterコロナの農業経営 ~今年度関わっているプロジェクトより~
新型コロナウイルスにより各方面に影響が出ていますが、農業経営も例外ではありません。
今年度に関わる滋賀県での6次化推進や新ビジネス創造支援、さいたま市、東村山市、明日香村での農業ビジョン策定支援においても、「Withコロナ、Afterコロナ」は重要なテーマとして話題にあがります。
新型コロナウイルスにより各方面に影響が出ていますが、農業経営も例外ではありません。
今年度に関わる滋賀県での6次化推進や新ビジネス創造支援、さいたま市、東村山市、明日香村での農業ビジョン策定支援においても、「Withコロナ、Afterコロナ」は重要なテーマとして話題にあがります。
例えば、いちごの観光農園では、いちご狩りシーズンである昨年3~5月に、社会情勢を鑑みて休業を選択した農園が多くありました。団体旅行を中心に営業する農園、出荷先を限定していた農園ほど影響があり、急な販路開拓が難しく、売り先に困ったというケースが多くみられました。その他にも、飲食店や宿泊施設を主な販路としていた農業者は、需要減少や価格低下などの影響を受けています(畜産や酒米(日本酒)などの高級食材、花きなどでその傾向が多く見られました)。
一方で、「直売所(庭先直売所含む)やネット販売の売上が伸びた」など、プラスの影響もありました。緊急事態宣言での外出自粛が広がるなかで、都心や大型商業施設に出かけていた人が買い物先を切り替えたこと、「巣ごもり需要」などが影響していると考えられます。
滋賀県での農林漁業者を対象にした研修会では、「Withコロナ、Afterコロナ」の視点で、販路分析、オンライン活用(販売だけでなく、農園見学や情報発信)、業務効率の見直し・改善などについて実例とともに学んでいます。共通するキーワードは、「いかに差別化をし、顧客(ファン)との関係性を構築するか」です。社会情勢が大きく変わる中で、次代を見据えた展開が求められています。
※この業務は、原田弘之、遠藤真森も担当しています。
地域産業イノベーショングループ 武藤健司
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