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224号(2020年11月)きんきょう&イベントのお知らせ

CITÉさろんで「アフターコロナのまちづくり」を 考えています


CITÉさろんでは大阪の都市づくりを考える機会として、設定したテーマの専門家などを講師にお招きする「トークセッション」を開催しています。

 CITÉさろんでは大阪の都市づくりを考える機会として、設定したテーマの専門家などを講師にお招きする「トークセッション」を開催しています。
 今年はコロナ禍ということで、開催形式を会員企業の会議室などでのフェイス・トゥ・フェイスでのディスカッションを交えた形式からオンラインへと変更して開催しています。テーマも「アフターコロナの大阪が目指すべきもの」として、「3密」の回避やテレワーク、時差出勤の導入など、コロナウイルス感染症拡大防止対策などを受け、大阪におけるこれからの都市としてのあり方、都市づくりの方向性について考える機会として進めています。
 第1回は、オンラインの特性も生かし、「これからの時代の公共空間のあり方~コロナ禍におけるニューヨークの都市と公園の変化から考える~」と題し、ニューヨークとつなぎ、島田智里さん(ニューヨーク市公園局)にお話いただきました。
 前半は、ニューヨーク市の長期環境政策などにおける公園整備の位置づけや都市における緑の状況調査におけるGISや市民ボランティアによる街路樹1本1本のデータの可視化や一般公開による市民とのつながりづくりなどを紹介いただきました。
 後半では、今回のコロナウイルス感染拡大を受け、ロックダウンまで行われたニューヨークでの公園の使われ方として、行政によるマスク提供や緊急病院の設置、感染ピーク時も変わらず市民の利用が多いといった状況を実際の様子を交えてお話いただきました。
 在宅勤務の増加、学校や施設の閉鎖など、働き方や暮らしの変化もあるなか、徒歩や自転車圏にある公園が、運動の機会や癒し、自然環境の提供を担っていることも紹介され、これからの都市や公園のあり方、まちの回復は、教育や福祉、犯罪やホームレスなどの社会課題、芸術やエンターテイメントなど包括的に考える必要があるのでは、と話されました。
 なお、ニューヨークとの時差は13時間。個人的には、慣れ親しんだ「お会いする」以外に時空を超えた場へのハードルが下がったのもコロナ禍での変化(効果)の一つともいえます。

羽田拓也:地域再生デザイングループ

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