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224号(2020年11月)今、こんな仕事をしています

権利擁護のアラカルト


「烙印」を押し、「慈善や恩恵・庇護」の対象を作り出してきた制度が、時間をかけて「誰一人取り残さない」ための、当たり前な権利を保障する社会の仕組みに置き換わっていく様子を少々。

 「烙印」を押し、「慈善や恩恵・庇護」の対象を作り出してきた制度が、時間をかけて「誰一人取り残さない」ための、当たり前な権利を保障する社会の仕組みに置き換わっていく様子を少々。
 成年後見制度は、認知症、知的障がい、精神障がいなどによって判断能力が十分ではない人の権利を擁護する制度です。介護保険制度が始まった時に、判断能力が不十分であっても介護サービス利用に必要な「契約」手続きなどができるよう導入されました。元となった旧禁治産・準禁治産制度が差別的・面倒・高いで利用されなかったのを見直した制度なのですが、現制度も利用が低調で、国は潜在ニーズの一段の増大を見越して利用促進を図っています。
 私どもも係る計画の策定をお手伝いしていますが、「権利を制限する」制度の利用促進には、社会全体で権利擁護についての理解がもっと浸透することが重要です。例えば、競馬が大好きな人に、単に帳簿を見て浪費を禁じるだけの財産管理をするなら、それはまさしく旧制度的で、その人の生活の質は低下します。
 さて別な話ですが、「ひとり親家庭等自立促進計画」と「子どもの貧困対策計画」の策定もお手伝いしています。非常にざっくり言えば、前者は、戦後の寡婦対策から発したもので、生活のしづらさを強化する要因を複合的に備えていることが多い「ひとり親家庭等」の自立促進のための計画です。後者は、いずれはそれを置き換えるのだと思うのですが、子どもの生きる権利・育つ権利・守られる権利・参加する権利の保障に係る計画で、子どもが生まれ育った環境に左右されることなく夢を描いて成長できる社会を希求し対策する計画です。
 最後に、この記事にはユニバーサルデザインフォントを使ってもらいました。様々な環境で高い視認性と可読性が保たれるよう開発され、用いられることが増えてきています。情報保障という権利擁護の一策でもあります。
※ユニバーサルデザインフォントは、PDFの記事でご覧いただけます。
https://www.arpak.co.jp/contents/wp-content/uploads/2020/11/224.pdf

廣部出:公共マネジメントグループ

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