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224号(2020年11月)特集「あそび」

〝やきもののまち〟であそぶ


一日の寒暖差が感じられるようになった今日この頃、ふと陶芸をしたい気持ちに駆られ、愛知県瀬戸市の窯元さんを訪ねました。瀬戸市は陶磁器の通称〝セトモノ〟の語源になっているまちで、日本六古窯の一つです。

 一日の寒暖差が感じられるようになった今日この頃、ふと陶芸をしたい気持ちに駆られ、愛知県瀬戸市の窯元さんを訪ねました。
 瀬戸市は陶磁器の通称〝セトモノ〟の語源になっているまちで、日本六古窯の一つです。
 私が陶芸体験(電動ろくろ)をしたのはこれで3回目。今回は職人さんにも手助けをいただきながら、丼ぶり鉢を作りました。まだまだ初心者の身ですが、陶芸の面白さは、作りたいかたちを想像しながら込めた力がダイレクトに形に現れることだと感じています。そして思った形になかなかならず、土の感触を確かめながら何度も応答を繰り返すことに陶芸の奥深さを感じます。

今回作った丼ぶり鉢

今回作った丼ぶり鉢

  また、瀬戸焼の特徴の一つに、瀬戸で採れる土は白く、釉薬をかけずに焼いた部分は使っているうちに黒くなっていくことがあるそうです。一つの作品がともに成長していくところにもまた趣を感じます。
 さて、私はこれまでにやきもののまちには4か所ほどあそびに行きました。岐阜の土岐、愛知の常滑、佐賀の伊万里、そして瀬戸です。やきもののまちの楽しみの一つに、町並みやギャラリーを見て歩くことがあります。土岐では幾つかの窯元さんを見学して多種多様な作品に出会い、常滑では土管や焼酎瓶、電纜管が様々な使われ方をして町並みの一部になっている場面に出会い、伊万里では「ここから見る景色が私の原風景」と、登り窯を登って見る景色を教えてくれる人に出会い、瀬戸ではそのまちの風土によって異なる陶器の世界の一部に出会いました。
 このようにやきもののまちを訪れることで新たな世界観に出会い、たくさんの刺激を受けます。普段何気なく使っている器ですが、その裏には色々な物語があることを知ると、いつもの生活も少し楽しくなるような気がします。

個性豊かな作品が並ぶ(伊万里にて)

個性豊かな作品が並ぶ(伊万里にて)

新開夏織 :建築プランニング・デザイングループ

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