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220号(2020年3月)まちかど

まちのフォトコンテスト~洛西ニュータウンでのフォトコンテスト~


若い世代を中心に広がっているインスタグラムを使ってフォトコンテストを行っている自治体も増えてきたように思います。

 若い世代を中心に広がっているインスタグラムを使ってフォトコンテストを行っている自治体も増えてきたように思います。
 昨年の秋から冬にかけて、京都市の西側に位置する西京区の洛西ニュータウンでは、地域の知名度アップやまちへの愛着を高めてもらうことを目的に、インスタグラムのフォトコンテストを開催しました。

最優秀賞“いま”の洛西(撮影場所 桂坂並木道)

最優秀賞“いま”の洛西(撮影場所 桂坂並木道)

最優秀賞 “これから”の洛西(撮影場所 洛西イルミ)

最優秀賞 “これから”の洛西(撮影場所 洛西イルミ)

 ニュータウンの西側に位置する昔ながらの農業地域でもある大枝・大原野地域も対象エリアに取り込んだこともあり、歴史ある寺社の写真や休耕田を使ったひまわり畑等の写真が数多く応募されてきました。
 一方で、まちびらきから40年以上を経過したニュータウン内には緑が多く、街路樹は立派に育ち、秋にはきれいに紅葉し、住民にも愛される身近な自然として、原風景の一つになってきているように思えるほど、「まちと緑」の写真の応募もたくさんみられました。
 写真そのものの出来栄えは、雑誌の表紙を飾るようなプロ級の写真をはじめ、インスタグラムのコンテストにふさわしく、美しい写真が多く、入選作品を決定する審査委員の方も、唸りながら審査をされていたのが印象に残りました。
 私自身も写真を撮影することは好きなので、1000件を超える応募写真を整理していると、写真の撮り方も勉強になりましたが、いろんな見方でまちを見ている人がいるものだなあと、つくづく思いました。

優秀賞(撮影場所 大原野ひまわり畑)

優秀賞(撮影場所 大原野ひまわり畑)

優秀賞(撮影場所 大原野神社)

優秀賞(撮影場所 大原野神社)

 「フォトコンテスト」という、オーソドックスなイベントですが、インスタグラム、スマホや携帯電話というツールにより、参加してもらえる方の幅が広がり、参加者同士で写真を楽しめたり、評価もできる、コミュニティも形成される等、様々な波及効果があります。今後もインスタグラム等のSNSを使い、「人」と「まち」を結び付けるイベントは増えてくるのではないかと思います。
 お住まいのまちや観光で出かけた先のまちで、インスタグラム等を使ったフォトコンテストがあれば、みなさんも応募されてみてはどうでしょうか?これまでと違ったまちの魅力や、自分自身とまちとの関わりが発見できるかもしれませんよ。

「ええやん洛西」フォトコンテストの結果

地域再生デザイングループ 石井努

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