レターズアルパック
Letters arpak220号(2020年3月)特集「課外活動」
建築を通して子供たちの想像力を養う活動を行っています
私が所属する日本建築家協会(JIA)京都地域会では、2004年から地元の小学生を対象に「建築と子供たち」という活動を行っています。
私が所属する日本建築家協会(JIA)京都地域会では、2004年から地元の小学生を対象に「建築と子供たち」という活動を行っています。
この活動は建築を通してすべての教科の学習を繋ぎ合わせ、創造力を育てるための総合教育を目指すもので、1990年にアメリカのアン・テーラー博士により開発されたカリキュラムが日本に紹介されたことがきっかけとなっています。
具体的な活動としては、私たちが子供たちと共に、町家や歴史的建造物の探検をしたり、家や街並みの模型を作るなどのワークショップを毎年夏休みに開催しています。
夏休み開催ということもあり、夏休みの宿題目的の子供から建築家を目指す子供までその目的は様々ですが毎年定員がすぐにいっぱいになる人気のプログラムで豆建築家のリピーターがいるほどです。また、引率のお母さん方のほうが関心を持たれ積極的に参加されることも多くあります。
私たちは施主や委託者からの要望を単に建築という形にするだけでなく、建築の立つ場所の気候や風土、歴史や文化、街並みや景観、そこで暮らす人々の生活を踏まえ、それらを総合的に判断し、組み立て建築という形にしていきます。
この活動を通して建築や街並みに子供たちと共に親しむ機会を持ち、子供たちに建築や自分たちの住む街の課題に関心を持ってもらうと共に、私たちが子供たちと一対一で話し合いながら模型作りなどを進めることで、色々な課題に向き合い、総合的にものごとを考え判断していく力と想像力を養う一助になればと考えています。
建築プランニングデザイングループ 原田稔
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